営業損益は、前期に引き続き赤字になっているものの代表取締役社長の孫正義氏は「2002年第4四半期の337億円の赤字をボトムにV字で改善している」とアピール。さらに、EBITDAではすでに60億円の黒字に達していることを示した。
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代表取締役社長の孫正義氏「今日は誕生日なので厳しい質問は勘弁してください」と |
このうちブロードバンド事業は、2年前は2,800円程度だったARPUが現在では4,100円にまで伸びている。さらに、固定費は2年間で月額40億円前後でほとんど変動がない。これにより2年前には750円だった粗利が現在では2,460円に上昇している。「粗利は3倍、ユーザ数は3倍で固定費は変わらない。これにより利益が10倍になっているので、正しいビジネスだ」と強調した。
また、ブロードバンド事業を赤字に追いやっているのは顧客獲得費用だがこれを除くと今期は113億円の黒字になる。さらにブロードバンド事業において、「近い将来ぞくぞくと新しいサービスを開始していく。大幅に収益を上げる原動力になる」と明かした。
なお、ブロードバンド事業を除くと145億円の営業黒字を達成している。
同氏はこれらの状況を踏まえて、「今年度中に単月黒字化を達成する」と意欲を見せている。
Yahoo! BB事業による赤字が続いていたソフトバンクグループだが、ようやく黒字化が見えてきたようだ。
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平成17年3月期第1四半期の連結決算 |