Pit Live TVは、グランドスタンドのほか、スーパースピードウェイ(オーバル)のインテルターン(第2ターン)周辺、ロードコースのV字コーナーと90度コーナーの観客席で利用できる。多数のユーザが利用できるよう、動画配信には無線LANのマルチキャストが採用されており、500人を収容できる802.11b/g互換アクセスポイントが場内におよそ40か所設置。映像は、高画質レース映像(500kbps / WMT)、ノーマルレース映像(250kbps / WMT)、順位表(150kbps / WMTおよびOKI)の4種類が同時配信されている。モバイルPCもしくはPDAで視聴が可能だ。(PDAについては、Pocket PC 2003でノーマルレース映像およびWMT形式の順位表に対応)
順位表がOKI Player形式でも配信されているので、Windows Media Playerでレース画像を表示しながら順位表をOKI Playerでチェックする、といった使い方が可能となっている。
システムとして特徴的なのは、グランドスタンドから広大なサーキット敷地を横切ってV字コーナーや90度コーナーに映像データを配信するため、配線を引き回すのではなく、WIPAS(Wireless IP Access System)というFWAが利用されている点。FWAによる大規模イベントの中継系は日本初とのことだ。
Pit Live TVの視聴は無料。コース映像はもちろんだが、リアルタイムの順位表を見ながら観戦するとまた違ったレースの楽しみ方ができそう。ツインリンクもてぎにレース観戦に行く時は、無線LAN装備のノートパソコンを持っていってみてはいかが?
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取材当日は全日本GT選手権の合同テストがおこなわれており、モータースポーツファンも多数来場していた(クリックで拡大表示) |
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グランドスタンド屋上に設置されたWIPASのアンテナ(左写真)。見晴らしがよいということは通信を遮られないということ(中写真)。右の写真は、90度コーナーのフェンス際にWIPASアンテナ(右のグレーのボックス)とアクセスポイント(左のクリーム色のボックス)が並んで設置されているところ。(クリックで拡大表示) |
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アクセスポイントはシスコ製でクリーム色のボックスの中に設置されている(左写真)。OKI PlayerとMediaPlayerを並べて視聴するとこんな感じ(中写真)。観戦時の利用イメージとしてはこんな感じ(右写真) (クリックで拡大表示) |