2004年上半期はSasserとNetskyの被害が目立つ結果になった。ソフォスが発表した「2004年上半期ウイルスチャート」によるものだ。 これによると、1位は被害件数の26.1%を占めたW32/Sasser、2位はW32/Netsky-Pの21.4%、3位はW32/Netsky-Bなどと続いている。また、トップ10までにランクインしたNetskyの亜種を合計すると44.7%になり、被害件数の半分近くを占めている。 なお、2004年上半期においては、4677件の新規ウイルスについて検知や駆除に対応しており、この数字は前年同期比21%も増加している。 また、ウイルス作成者の逮捕が相次いだのも2004年上半期の特徴だとしている。2月には、Coconut-AやSahay-Aなど複数のウイルスを作成したとしてベルギー当局に女性が、5月には台湾でトロイの木馬を用いて政府から個人情報を盗もうとした30歳のコンピュータエンジニアがそれぞれ逮捕されている。さらに、猛威をふるった、SasserとNetskyだが、この両方を作成したと自白したドイツ人が5月に逮捕されている。●2004年上半期におけるトップ10ウイルスは以下のとおり 1.W32/Sasser:26.1% 2.W32/Netsky-P:21.4% 3.W32/Netsky-B:11.0% 4.W32/Netsky-D:6.8% 5.W32/MyDoom-A:4.4% 6.W32/Zafi-B:4.0% 7.W32/Netsky-Z:3.1% 8.W32/Netsky-C:2.4% 9.W32/Sober-C:1.5% 10.W32/Bagle-A:1.2% その他:18.1%