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日立、前期連結営業利益20.9%増の1,849億円

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 日立製作所は、2004年3月期連結決算を発表した。売上高は前期比5.4%増の8兆6,325億円、営業利益は同20.9%増の1,849億円、純利益は同43%減の159億円。

 主な事業を部門別に見ると、情報通信システム部門は、IBMから買収したHDD事業の売上が加わり、第3世代携帯電話向けデータ通信用基地局が堅調に推移したことなどにより、売上高は同22%増の2兆3,145億円となった。営業利益は、HDDの赤字計上などにより、同37%減の699億円。

 電子デバイス部門は、携帯電話向けTFT液晶や平面テレビ向けTFT液晶が大幅に伸長したが、三菱電機との合弁会社ルネサステクノロジに半導体事業の大半を移管した影響で、売上高が同16%減の1兆3,123億円。営業利益は、ディスプレイ事業の改善により、前期232億円の赤字から当期は304億円の黒字に転換した。

 デジタルメディア・民生機器部門は、白物家電が低迷したものの、携帯電話やプラズマテレビが伸長したため、売上高は同2%増の1兆2,269億円、営業利益は同12%増の69億円となった。

 電力・産業システム部門は、電力設備が低調だったが、自動車機器事業が増収したことなどから、売上高は前期並みの2兆2,979億円、営業利益は同36%減の399億円。

 2005年3月期は、売上高が同2%増の8兆8,000億円、営業利益は同62%増の3,000億円を見込む。
《高柳政弘》
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