ボーダフォンとシャープは、非接触式のICカード機能を内蔵した携帯電話の試作機を開発した。このICカードの機能は、携帯電話のカードスロットにメモリーカードを挿入することで実現されている。 これにより、メモリーを差し替えることで1台の携帯電話で複数のサービスや方式に対応できるほか、機種変更時にも引き続きICカードのサービスが利用できる。さらに、メモリーカードをPCやPDA/情報家電などに挿入することで、さまざまな機器での利用も可能になっている。 また、携帯電話のインターネット接続機能を利用したチャージ、ディスプレイを用いた残高参照なども可能だ。 この試作機では、日立製作所の協力を得て、交通分野での利用が想定された「JICSAP 2.0」と金融や公的分野の「ISO 14443 Type B」の2つの規格に対応している。なお、5月11日より開催されるイベント「ビジネスシヨウ TOKYO 2004」にてデモンストレーションが行われる予定だ。