このソリューションの中核となるのは、呼制御サーバのCallManager 4.0で、IP電話機「Cisco IP Phone 7970G」や、音声・ビデオ通話ソフト「Cisco IP Communicator」を管理する。セキュリティ確保のためデジタル署名によって呼と通話を暗号化することが可能で、機能面では保留や転送、三者通話による電話会議などがサポートされている。
![]() | 左のCisco IP Phone 7970Gと、右のVT Advantageをインストールしたパソコンが連動(クリックで拡大表示) |
パソコンにビデオ通話機能を持たせるのはCisco VT Advantage。CallManagerにあらかじめIP電話機を登録しておくことで、電話の操作とパソコンが連動するようになる。IP電話機のダイヤル操作で相手を呼び出すと、相手にビデオ通話機能がある場合、パソコン側の操作を特にしなくても自動的にビデオ通話機能が起動したり、IP電話機で保留すると画面やカメラが一旦停止するなど、使い勝手の良いビデオ通話機能を実現している。
![]() | こちらはCisco IP CommunicatorをインストールしたPC。シスコでは在宅勤務などでの利用を想定している(クリックで拡大表示) |
またシスコは、Catalyst IntelligentスイッチングにPower over Ethernet(PoE)対応製品を投入。6500と4500にはPoE対応のラインカードを、ボックス型の3560と3750にはそれぞれPoE対応モデルを追加している。これらはシスコ独自のPoE「In-line Power」と、IEEEで標準化されたPoE「IEEE802.3af」の両方をサポートしており、IP Phoneなどに電源を供給することができる。
シスコでは、こうしたソリューションによって企業ネットワーク上の通話とビデオの設備と管理を一元化し、コストを削減しながら生産性を向上することができるとしている。