WORM_MYDOOMは、テストメールやエラーメールを偽装してユーザにファイルを開かせようとする。MYDOOM以外にも、WORM_SWEN.A(5位)がマイクロソフトのセキュリティ情報メールを装うなど、ウイルスによってさまざまな偽装をおこなっている。
「偽装」というと、添付ファイルの取り扱いには注意する(安易にダブルクリックしない)という、これまで言われてきた対策で防ぐことができると思われるかもしれないが、ウイルス作者も巧妙になってきているので完璧を期すのは困難。実際、トレンドマイクロへの被害報告でも、数パーセントのユーザがMYDOOMを発病させてしまっているという。アンチウイルスソフトベンダーに被害を報告するぐらいにセキュリティに関心を払っているユーザでもこの状況であり、「自分は気をつけているから大丈夫」といってウイルス対策を取らないのは非常に危険なことと言える。
アンチウイルスソフトの導入や、ISPのメールウイルス対策サービスなどを使用して、ウイルス対策を行っていただきたい。
■ウイルス被害報告ランキング(2004年1月:日本国内)
順位 | ウイルス名 | 被害件数 | 先月の順位と件数 |
1位 | WORM_MYDOOM | 411件 | (新規) |
2位 | TROJ_STARTPAGE | 241件 | (圏外11件) |
3位 | TROJ_ISTBAR | 168件 | (圏外・83件) |
4位 | VBS_REDLOF.A | 165件 | (3位・件) |
5位 | WORM_SWEN.A | 148件 | (2位・310件) |
6位 | WORM_KLEZ.H | 148件 | (4位・144件) |
7位 | TROJ_SMALL | 117件 | (10位・件) |
8位 | JAVA_BYTVERIFY.A | 101件 | (8位・115件) |
9位 | WORM_MSBLAST (WORM_NACHI.A含む) | 92件 | (9位・92件) |
10位 | WORM_JUBON.A | 87件 | (圏外・1件) |