今回販売が開始されるのは、無線LANのトラフィックを統合管理する「AirServer」、AirServerにスイッチングハブを内蔵した「AirSwitch」、有線LANで接続され、無線LANパケットの“アンテナ”として働く「AirHub」の3点。
通常、無線LANのアクセスポイントを同一エリアに複数設置する場合、使用チャネルを変えて干渉を防いだり、クライアントPCの設定によって使用するアクセスポイントを指定したりする必要がある。
しかしAirFlowの場合は、複数のAirHubは同じチャネルを使うよう自動設定され、さらにクライアントPCからのパケットは複数のアクセスポイントが受信し、AirServer(あるいはAirSwitch)がそのうちもっとも電波状態のいいAirHubを使用するようトラフィックを管理する。このため、あるAirHubのエリアから別のAirHubのエリアに端末が移動しても設定変更(および再認証など)が不要で、通信がとぎれないのが特徴となっている。また、複数のAirHubがカバーしているエリアでは、1つのAirHubが故障しても他のAirHubが通信を継続することも可能。
現在は802.11b対応の製品のみとなっているが、今年4〜5月に11a、今夏には11g対応の製品も登場する予定。
価格は、AirServreが168万円、AirSwitchが196万円、AirHubが9万5千円となっている。
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AirSwitchと、それに接続されたAirHub。1つのAirHubをつけたり外したりしても通信が途切れたり影響を受けたりしないというデモがおこなわれた |