マイクロソフトのデスクトップOS「Windows98」および「Windows98 Second Edition(SE)」の延長サポート期間が1月16日で終了する。ウイルスやワームへの対策を考えると、現在もWindows 98や98SEを使用しているユーザはOSアップグレードか、PCのスペックによってはPC本体の買い替えも考える必要がある。
Windows98のプリインストールPCは、世代的にはPentium II 266MHzあたりからで、この頃のPCではWindows XPは正直つらい。かといって、XPより軽いWindows Millenium Edition(Me)へのアップグレードも現在はほぼ不可能。小売店でのライセンス利用終了日が2003年12月31日で終了しているためで、しかもWindows Meについても、2004年12月31日をもってこの延長サポート期間が終了となるため11ヶ月程度の延命にしかならない。
一方Windows XPは、2001年末の発売以来まる2年が経過しているものの、後継OSが出ていないためまだ現行OSで、延長フェーズの終了日も余裕がある。Windows XP Home Editionは2006年12月31日まで、Windows XP Professional Editionは2008年12月31日まで継続されることが明らかにされている。
Windows XPにアップグレード可能なスペックのPCを利用しているのであれば、2年経ってそれなりに「枯れてきている」といっていい時期でもあり、アップグレードを検討してみることをおすすめする。 一方、PCのスペックが十分でなく、パワーアップもしづらい(できない)ということであれば、侵入検知(IDS)機能をもったブロードバンドルータや、パーソナルファイアウォール機能をもつアンチウイルス製品の導入などでガードを固めておく必要があるだろう。
《伊藤雅俊》