既存のコンテンツビジネスには、「そんなもの誰が買うの?」と思わずいいたくなるようなものでもビジネスとして成り立っているものが結構たくさんあります。ミリオンヒットといっても実際の購入者が全人口の10%に満たないことを思えば、コンテンツビジネスは元から少数の特定の人を相手にしたものだともいえます。 vol.1の冒頭で取り上げたホセ・カレイラスでも、ファン層やその周辺を除けば、その印象は「濃ゆいおじさんがリキんで歌っている」というものになってしまうでしょう。上手な人がサーフィンしている様子をただ単につなぎ合わせ、せいぜいBGMをつける程度の演出がされているビデオも、サーファーをしない人にとっては何の価値のないものといえます。(続きを読む)