前編では山形鉄道の列車内をフリースポット化したお話をお送りした。だが山形・長井市の町おこし計画全体から見れば、これはほんの前奏曲にすぎない。そこで今回は、いよいよメインディッシュをお届けしよう。長井の町じゅうをフリースポットにし、外を歩いている人でも立ち止まりさえすればネットにつなげられるようにしようというプロジェクトである。 長井駅に着き、駅舎の中で山形鉄道工務部の押切栄さんからひととおりお話を聞き終わったころには、もうすっかり日が暮れていた。駅を出るとそこにはタクシー乗り場のようなちょっとした広場がある。前編の「山形鉄道編」でも紹介したフリースポット対応ホテルの「和泉屋」は、この空間をはさんだすぐ斜め向かいに建っている。はて、ここはすでにホテルの電波領域に入っているのだろうか?(松岡美樹:コラム本文へ)