リスクというのは実際に自分で経験してみないとよく分からないもので、安全パイを取ったつもりがリスクの固まりだったり、その逆はよくあることです。実際の世の中にはリスクばかり犯しているように見える人が幾重にもリスクヘッジしていて窮地に立つことがなく、安全で手堅いことをやっているはずの人が知らずに崖っぷちに追い込まれるということがよくあります。リスクとは一般に信じられている以上に理解したり予測するのが難しい概念なのかもしれません。 今回のコラムでは、ベンチャーブームについて書いてみたいと思います。自分自身の身に起こったことについて書くのは、その事業の周囲のことを考えると時期尚早ですし、同じ時期に大企業からベンチャーに転職した人について具体的に書くのも結構難しそうではあります。とはいいつつ、これからこのゲームに参加する人のために知りうる範囲でまとめてみたいと思います。(コラム本文へ)