
同社によると、IPA(情報処理振興事業協会)がまとめた昨年のウィルス感染報告数20,352件のうちMac OSはたったの4件だったという。理由として、Mac OSはシェアが小さく狙われにくいことが挙げられた。その結果、Mac OSに対するウィルス対策は多少おろそかになりがちだという。
しかし、メールを介して感染するウィルスが多くなり、Windowsユーザから届いたウィルス付きメールを他のWindowsユーザに転送することで、Mac OSであっても他のユーザにウィルスを広げるおそれがあるという。そのため、今回のバージョンからWindowsのウィルスにも対応させたという。
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AntiVirusが検知できるウィルスの一覧。Windows向けのウィルス「Trcks Trojan」なども含まれている |
AntiVirusでは、これまでウィルス定義ファイルをすべてダウンロードしていたが、最新版では差分のみダウンロードされるようになった。また、圧縮ファイルへの対応やマウントしたCD-ROMやMOなどを自動的にスキャンする機能も追加された。
また、セキュリティ対策ソフト「Norton Personal Firewall 3.0 for Macintosh」も発表された。こちらではあらたに、攻撃元を特定する「ビジュアルトラッキング」、ユーザが定義した発信に基づき制御や保護や「アウトバウンド接続の遮断」などが搭載された。これにより、Windows用のPersonal Firewallと同等の機能が利用できるようになったといえるだろう。さらに、Mac OS向け独自のものとして、ネットワークのゼロコンフ「Rendezvous」を停止させる機能も搭載されている。価格は9,800円。
これら、AntiVirusとPersonal Firewallがセットになった「Norton Internet Security 3.0 for Macintosh」も販売される。こちらの価格は13,800円。
ほか、ディスクチェックや削除したファイルが復活できるユーティリティ「Norton Utilities for Macintosh」も発表された。価格は、14,800円
■単体製品
●Norton Utilities 8.0 for Macintosh
価格:14,800円
●Norton AntiVirus 9.0 for Macintosh
価格:9,800円
●Norton Personal Firewall 3.0 for Macintosh
価格:9,800円
■統合製品
●Norton Internet Security 3.0 for Macintosh
価格:13,800円
内容:AntiVirus+Personal Firewall
●Norton SystemWorks 3.0 for Macintosh
価格:17,800円
内容:Utilities+AntiVirus