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「パッケージサービス」を説明するNTT-BB取締役社長 白川英俊氏 |
一口にコミュニケーションサービスといっても、用途によって利用する機器もアプリケーションもまったく異なる。同社は、もともと提供していた映像サービスの利用実績から用途別に利用するアプリケーションを明確化し、一目でわかるように個別パッケージとしてまとめた。さらに、各パッケージを利用するアクセスラインや機器などもまとめて提供する。それが「パッケージサービス」だ。つまり、パッケージサービスとは、NTT東西のBフレッツ、PC、PCカメラ/マイク、ビデオカメラ、PC設定サービスやサポート、Web作成サービス、コミュニケーションサービスなどをワンストップで提供するものである。
なお、ワンストップで提供するために、NTT-BBはグループ各社や外部の会社と連携していくという。つまり、実際にNTT-BBが提供するのはコミュニケーションサービスの部分だけで、その他は別々の会社が用意するというわけだ。とはいえ、利用者はNTT-BBに申し込むだけであとはすべて準備してくれるので、ワンストップサービスといってもよいだろう。
当初、予定されているパッケージには、個人やSOHO向けとして「単身赴任パッケージ」「ふるさとパッケージ」「海外出張パッケージ」など5種類が、法人向けとして「シンポジウム向け映像会議パッケージ」「オンライン家庭教師パッケージ」「リクルートセミナー配信パッケージ」など17種類がある。
たとえば、「単身赴任パッケージ」では動画チャットやキャスティングなどのアプリケーションを提供、利用者は家族専用ブラウザを使って、遠く離れた家族が動画で話せる。また「オンライン家庭教師パッケージ」は、双方向映像コミュニケーションやPC上のホワイトボード機能、スケジュール予約機能を提供、PCカメラやマイクなどのセットアップも行うものだ。
利用料は、個人向けの最低価格帯で月額基本料500円程度が予定されている。現段階では、基本料で利用できる時間にも制限を設け、超過した分については1分2円程度の時間従量制が併用されるようだ。また、パッケージによっては映像品質をグレードアップした高額サービスも提供していくという。同社は、上期に100種類、年度内に数百種類のパッケージサービスを創出していくとしている。