これによると、世界におけるウィルス被害ランキングでは、依然としてW32.Klezが1位となっているものの、1月に発見されたW32.LirvaとW32.Sobigによる被害が急増している。
注目すべきは、国内においてIRCクライアントを狙ったワーム「IRC Trojan」が急増していることだ。これまで、IMなどのチャットツールを標的にしたワームによる被害が危惧されていたが、IRC Trojanの急増により現実のものとなった。1月の国内ランキングは以下のとおり。
ウィルスランキング(国内)
順位 | ウィルス |
1 | W32.Klez |
2 | HTML.Redlof.A |
3 | W95.Hybris |
4 | IRC Trojan |
5 | W32.Bugbear@mm |
6 | Trojan Horse |
7 | W95.Spaces.1445 |
8 | VBS.LoveLetter |
9 | W32.Yaha |
10 | W32.FunLove |
また、、同社は今回発表された2003年1月分から、従来からの「ウイルス被害ランキング」のほかに「不正アクセスランキング」を加え「インターネット・セキュリティレポート」として発表している。今回、追加された不正アクセスランキングは、同社が世界1万9,000か所に設置した不正アクセスセンサーの情報をもとに作成されたもの。こちらのトップは圧倒的にW32.SQLExp.Worm(別名 SQLP1434、SQL Slammerなど)で約228万回。2位(IIS 5.0 Source Disclosure Attack)の約58万と比べて非常に検出数が多い。
今回のW32.SQLExp.Wormについては、日本での実際の感染数は少ないまま収束したが、セキュリティアップデートの適用などの対策は、継続的に行うことが重要と言えるだろう。