
1967年以来36年の歴史をもつCESは世界最大規模のコンシューマ向けテクノロジーの展示会だ。主催者のCEA(Consumer Electronics Association)によると、今年は約100か国から約2,200社の企業が出展し、約10万人の来場者を迎える。ラスベガス・コンベンションセンターのほか、隣接するラスベガス・ヒルトン(Las Vegas Hilton)、Alexis Park、Rivieraホテルなど複数の開場で展示や講演が行われ、期間中はCES一色となる。
規模は、コンシューマ市場の守備範囲の拡大に比例して大きくなっている。現在はAV機器に限らず、パソコン、ゲーム、携帯電話、ストレージ、ネットワーキング関連なども積極的に参加し、まさに最新テクノロジーの総合見本市となっている。また、企業だけでなく、米政府機関も多大な関心を寄せ、今回も連邦通信委員会(FCC)の会長Michael Powell氏も会期中に基調講演を行うことになっている。
3つのメイン会場

北ホールは、主に自動車用オーディオやカーナビシステムの展示とサテライトラジオの企業で占められている。今回はこのサテライト分野に注目が集まっており、後日まとめてお伝えしたい。
中央ホールは、主要な大手メーカーが集結しているもっとも賑やかなホールだ。マイクロソフトやパナソニック、フィリップス、パイオニア、東芝、インテルなどが巨大なブースを設け、液晶モニタやDVD製品を展示している。
南ホールは1、2階ともに企業のブースが密集しており、1階はDENONやドルビーなどの音響関連、2階はPCやネットワーク関連と携帯電話、そしてゲーム関連などが展示されている。
このほか、コンベンションセンターに隣接するラスベガス・ヒルトンでは、韓国、香港、台湾といったアジア系のベンチャーがずらりと製品を展示している。またシャトルバスで行くAlexisPark会場では、業務用の映像および音響製品、リビエラ・ホテルでは政府関連の団体によるセキュリティやネットワーク関連の展示が行われている。
(山本玲)