NTT東日本は、フレッツ・サービス対応のVPNサービスパッケージを、11月1日より発売する。 10拠点までの中小規模の事業所向けのパッケージで、簡単にVPNが導入できるようアクセス回線(フレッツ・シリーズ)、インターネット接続サービス(取次による提供)、VPN接続機器、VPNクライアントソフトウェア、および工事・保守までをふくむトータルパッケージで提供される。 フレッツ・ADSLおよびBフレッツの場合、モデム・ONUとハブの間にVPNゲートウェイを設置、LAN上の通信をVPNに流すことができる。フレッツ・ISDNを使用する場合、VPNクライアントソフトをPCにインストールして他拠点に接続する構成となる。拠点数や端末数などで価格は異なるが、「VPNゲートウェイ機器 3拠点(端末それぞれ10台以内)+VPNクライアントソフト1セット」の構成で62万円となっている。 このパッケージでNTT東が取り次ぎできるインターネット接続サービスは、11月1日時点でASAHIネット、BB.excite、WAKWAK、OCNなど11社のサービス。センタ拠点およびリモートメンテナンスを行う拠点については、固定グローバルIPアドレスが必要となる。 NTT東のフレッツユーザ向け閉域サービスとしては、すでに「フレッツ・グループアクセス」があるが、フレッツ・グループアクセスは地域IP網のみを通してCUG(クローズドユーザーグループ)を構成する仕組みのため、地域IP網(基本的に県単位)を越える拠点を接続できないという制限があった。しかし、このVPNパッケージは通常のインターネットをアクセスに使用するため、個々の地域IP網の提供エリアに制約されず、他県の拠点ともVPNを構築することが可能だ。