トレンドマイクロは、ダイレクトアクション活動(メールをプレビューしたり開いただけで発病する)をおこなう新種のウイルス「WORM_MANYMIZE.A」について警告した。 WORM_MANYMIZE.Aは、InternetExplorerとWindowsMediaPlayerのセキュリティホールを使用するウイルスで、ワーム本体の.EXEファイルの他、動画ファイルなど合計4つのファイルで構成されている。IEに適切な修正プログラムが適用されていない場合、メールをプレビューしただけで発病するおそれがある。また、動画ファイルを再生すると、WMPのセキュリティホールを使ってウイルスを実行するようになっている。 発病すると、Windowsのアドレス帳のデータを使って自身の感染を広めるが、このとき、送信元を偽装するため、感染者がわかりにくくなっている。また、自身がSMTP接続機能を備えており、メールソフトの発信記録には痕跡が残らない。 メールの件名は、以下の4つのいずれか。「How are you !! 受信者名」「My friend, 受信者名」「Hello 受信者名」「Dear 受信者名」 動画ファイルの再生でも発病するため、場合によっては大規模な感染が起こる恐れもある。WindowsUpdateなどを使ってセキュリティパッチを導入するなど、十分に注意していただきたい。