今月、あらたにランキングに登場したのがVBS_REDLOF.Aで、IEのセキュリティホールを使ってWindowsのシステムファイルを破壊するというもの。報告数は少ないが、要注意である。
全体として、VBS_REDLOF.A以外は先月と同様のウイルスが並んでいるが、やはりKLEZの被害・発見件数の多さが際だっている。KLEZは、今年2月にランキングに復活して以来、爆発的な増加が続いているが、トレンドマイクロによれば、5月末になって報告が減り始めているという。3ヶ月以上にわたって続いた感染拡大も、ようやく収束に向かいそうだ。
トレンドマイクロ発表の2002年5月度のウイルス被害ランキングは以下のとおり。
順位 | ウイルス名 | 被害件数 | 先月の順位と件数 |
1位→ | WORM_KLEZ | 4455件 | (1位・2240件) |
2位→ | WORM_BADTRANS.B | 252件 | (2位・483件) |
3位→ | JS_EXCEPTION.GEN | 165件 | (3位・221件) |
4位↑ | MTX | 87件 | (5位・62件) |
5位↓ | NIMDA | 68件 | (4位・66件) |
6位↑ | PE_ELKERN.D | 62件 | (圏外) |
7位↑ | PE_FUNLOVE | 29件 | (9位・17件) |
8位↓ | X97M_LAROUX | 22件 | (7位・24件) |
9位↑ | VBS_REDLOF.A | 17件 | (初登場) |
10位↓ | PE_MAGISTR | 14件 | (6位・43件) |