ヤマハは、同社のルータシリーズ「NetVolante」のラインナップに、VoIPに対応したブロードバンドルータ2機種を追加した。ブロードバンド+ISDN回線の「RTA55i」と、ブロードバンド+アナログ回線対応の「RT56v」で、価格はいずれもオープンプライス。発売はRTA55iが5月下旬、RT56vが7月下旬の予定である。 RTA55i/RT56vの特徴として、ブロードバンド回線の急速な普及により注目を浴びているVoIP電話をサポートしている点が挙げられる。VoIPのプロトコルはSIPを採用。両機は音声データを無圧縮で送る(64kbps、G.711μ-law)ため、一般電話同様の高音質な通話が可能となっている。 また、両機種ともVPNに対応しており、遠隔地のLAN同士を安全に接続できる。プロトコルはPPTPで、暗号化方式はRC4が採用されている。 こうしたVoIPやVPNを、動的IPアドレスが付与されるブロードバンドサービスでも利用できるよう、「ネットボランチDNSサービス」も提供される。これを使うと、ネットボランチユーザ専用の固定的な電話番号アドレスやホストアドレスをもつことができる。そのほか、IPv6への標準対応や不正アクセス検知機能付きファイアウォール機能を備えるなど、非常に多機能なルータとなっている。 ハードウェアについては、RTA55i・RT56vともにLAN側に100/10BASE-Tのポートを4つ、ブロードバンドWAN側に100BASE-TXのポートを1つ備えている。またスループットはいずれも12Mbps(メーカ公表値)となっている。