シマンテックは、2002年1月の月間ウイルス被害ランキングを発表した。月間で最も被害の多かったのは、ワームタイプのW32.Badtrans.B@mm(バッドトランス)で、2位もBadtransの亜種、W32.Badtrans@mm.encとなっている。IEのセキュリティホールを使って静かに感染を広げるBadtrans.Bシリーズは、まだまだ収束の兆しが見えてこない状態が続いている。 1月に新たに発見されたウイルスでは、W32.Myparty@mm(マイパーティー)が4位にランクインしている。W32.Mypartyは、メール送信型のトロイの木馬で、感染すると自身を「www.myparty.yahoo.com」という名前で添付したメールを大量に送信する。W32.Myparty自体はダイレクトアクション活動もない通常のトロイの木馬だが、URLのように見えるファイル名はLoveletter以来の非常に巧妙なもので、それゆえ一気に感染を広めたようだ。 また1月は、ウイルスそのものではないが、「sulfnbk.exeファイルはウイルスであり、削除してください」というデマメール騒動も起きており、ユーザの側でも、ウイルス情報は信頼できるサイトで裏付けを取ることを習慣にする必要があるだろう。月間ウイルス被害ランキング(2002年1月:国内)1位 W32.Badtrans.B@mm(バッドトランス)2位 W32.Badtrans@mm.enc(バッドトランス)3位 W95.Hybris.worm(ハイブリス)4位 W32.Myparty@mm(マイパーティー)5位 JS.Exception.Exploit(エクセプション・エクスプロイト)6位 W32.Aliz.Worm(アリズ)7位 Backdoor.Trojan(バックドア・トロージャン)8位 W32.Sircam.Worm@mm(サーカム)9位 W32.Nimda.enc(ニムダ)10位 W32.Nimda. A@mm(dll)(ニムダ)月間ウイルス被害ランキング(2002年1月:全世界)1位 W32.Badtrans.B@mm(バッドトランス)2位 Backdoor.Trojan(バックドア・トロージャン)3位 JS.Exception.Exploit(エクセプション・エクスプロイト)4位 W32.Magistr.39921@mm(マジスター)5位 W95.Hybris.worm(ハイブリス)6位 W32.Myparty@mm(マイパーティー)7位 W32.Sircam.Worm@mm(サーカム)8位 W32.Badtrans@mm.enc(バッドトランス)9位 Trojan Horse (トロージャン・ホース)10位 W32.Nimda.enc(ニムダ)