NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、専用線系のOCNサービスでIPv6が利用できるグローバルIPv6インターネット接続サービスを4月27日より開始すると発表した。 27日にサービスが開始されるのは、ネイティブでIPv6網への接続を行う「IPv6ゲートウェイサービス」。これはNTT Comが運営するグローバルIPv6バックボーン(後述)への接続を可能とするもの。2002年3月31日まで試験提供のかたちで提供され、その後通常の商用提供に移行する予定という。 また、IPv4ネットワークを使ってIPv6をトンネリングさせる「OCN IPv6トンネリングサービス」も提供される。これは先進的な企業や個人向けということで、かなり低料金で利用できるサービスとなっている。ユーザ側にはIPv4でIPv6をトンネリングできる通信機器が必要。IPv4ネットワークも通常のOCNサービスと同じに利用できる。 NTT Comは、これらのサービスの提供にあわせて、米Verio社と共同で日米欧をつなぐ初の広域網「グローバルIPv6バックボーン」の商用運用も開始する。ネイティブタイプ「IPv6ゲートウェイサービス」 IPアドレス数:(ユーザの利用環境に応じて割当て) 月額利用料金:(専用線接続については別途アクセス回線料金が必要) 95,000円 (専用線接続 64kbps) 142,000円 (専用線接続 128kbps) 980,000円 (専用線接続 1.5Mbps) 400,000円〜(局内LAN接続 最大10Mbps 256kbps時) 2,600,000円〜(局内LAN接続 最大100Mbps 5Mbps時) 提供開始日:2001年4月27日 提供場所:東京・大手町(NTT大手町ビル)トンネリングタイプ「OCN IPv6トンネリングサービス(仮称)」 IPアドレス数:2の80乗個(/48) 月額利用料金:(別途OCN接続料金・アクセス回線料金が必要) 2,500円(OCNエコノミー) 14,000円(OCNスタンダード) 50,000円(OCNエンタープライズ) 31,000円(OCNスーパーOCN・ライト) 提供開始日:2001年6月予定 提供場所:上記OCNサービスエリア全域 なお、ネイティブタイプのIPv6ゲートウェイサービスについては、日本電気(BIGLOBE)、富士通(@nifty)、NTT PCコミュニケーションズ(InfoSphere)、松下電送システムが最初のユーザとして利用する予定という。 BIGLOBEや@nifty、InfoSphereでエンドユーザ向けのIPv6接続サービスがスタートするかどうかは、現時点ではまだそれぞれのISPから発表されていないが、IPv6の直接提供はIPv6インターネットの普及のきっかけともなり得るところであり、期待したいところだ。