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ステーキ店の倒産が過去最多を記録

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 帝国データバンクの最新調査によると、ステーキ店の倒産が2023年度に10件に達し、過去最多を記録したことが明らかになった。これは前年度の5倍にあたり、2010年度以降で初めて2桁に達したことになる。

 大きな要因の一つは、円安の影響で輸入牛肉の仕入れ価格が急騰していること。財務省の貿易統計によると、米国産牛肉は5年間で価格が1.4倍に上昇し、米国産より安価な豪州産牛肉も1.3倍に高騰。米国産は、ウクライナ紛争や異常気象による飼料の高騰が原因で、生産コストが急騰している。さらに、円安による輸入コストの増加や輸送費の上昇が重なったことも、国内流通に影響を及ぼしている。サラダ野菜の価格も高騰し、ニンジンは平年比で一時9割高になるなど経営を圧迫。

 ステーキ店では価格が他の外食メニューに比べ割高であるため、値上げに踏み切りにくい状況が続いており、特に低価格を売りにしている店舗や小規模店では、仕入れ価格の上昇ペースに耐えられないケースも少なくない。一方で、大手ステーキチェーン店では原材料のコストアップを受けて価格改定が相次いでおり、豪州産や肩ロースなど安価な生産国・部位への切り替え、サラダバーの種類変更など、対応に追われている。
《山根由佳》
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