NHK『クローズアップ現代』で人工妊娠中絶の「壁」を特集!番組P「女性たちが非常に追い詰められている」 | RBB TODAY
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NHK『クローズアップ現代』で人工妊娠中絶の「壁」を特集!番組P「女性たちが非常に追い詰められている」

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(c)NHK
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 NHKの報道番組『クローズアップ現代』のリモート取材会が2日に行われ、チーフプロデューサーの板垣淑子氏と神浦奈津子氏ほかが取材に応じた。

 7日放送の番組では、「揺らぐ“中絶の権利”日本の現実は」をテーマに、日本の人工妊娠中絶の実態について特集する。

 年間14万件の人工妊娠中絶が行われている日本。産婦人科の医師を対象に調査すると、意図しない妊娠をしたケースでも中絶できない「壁」があることがわかった。番組では、妊娠や中絶という女性の人生を左右しかねない重い選択の現場で起こっている実態に迫る。

 板垣氏は、番組が始動したきっかけについて、「アメリカで中絶をめぐる混乱が起こっていることから、日本ではどうなのだろうということで実態調査を始めた」とし、「アメリカでは女性の権利として認められてきた人工中絶が、半世紀ぶりに最高裁の判例が覆され、中絶を厳しく規制する州が増えたことで、追い詰められる女性が相次いでいる」という現状を紹介。

 日本で人口中絶を行っている医師達に調査を行ったところ、「未成年や性暴力、家庭内でDVの被害に遭った場合でも、中絶手術を行うにあたって『配偶者や相手の男性の同意をとらざるを得ない』と答える医師の割合が高かった」と明かし、「女性が非常に追い詰められた立場にあること、また、そういった経験をした女性たちにも取材をして、苦しい胸の内をカメラの前で明かしていただいています」と、番組内容について語った。

 番組を通して伝えたいことについては、「女性が『体の自己決定権』を持つことの大切さ、自分の体を大切にして、自己決定していかないければいけないことを、見ている女性にも男性にも、感じて欲しいなと思います」とコメント。

 しかしながら、「“意図しない妊娠”をしてしまう女性を減らしていかないと、中絶も減らない。そのためには、日本が遅れをとっている性教育の問題、避妊の方法、男性の協力、男性自身の自己決定も含めて必要になってくる」と指摘。

 「今回の放送はスタートアップ。今後も避妊や生理、ピルをめぐる問題など、さまざまな切り口で『体の自己決定権』について取材を続けて、『あさイチ』など多くの番組で発信していくので、注目していただきたいです」と語った。

 番組は、9月7日(水)午後7時30分~7時57分 NHK総合で放送。
《小宮山あきの》
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