国立研究開発法人 産業技術総合研究所(産総研)は26日、有機デバイスに特有のばらつきを利用して偽造品の流通を困難にするセキュリティータグ回路を開発したことを発表した。 製造時に有機デバイスの素子間のばらつきを利用して、同じ回路でも固有の番号を生成することで、タグ回路をコピーされても真贋を区別することが可能となっている。 これまでは同様のタグ回路はシリコン等の硬い基板の上でしか作成できなかったが、同技術では薄型で柔らかいフレキシブル基板上への生成を実現。それにより安価で、商品パッケージなどに貼り付け可能な薄型タグや、紙幣や有価証券の偽造防止用タグなどに用いることができる。 産総研は今件の詳細技術について、29日まで東京ビッグサイトで開催される「プリンタブルエレクトロニクス2016」で発表を行う。