
「超入門!ゼロから学ぶ水処理技術」書影
地球温暖化や土壌汚染を原因とした環境問題により、世界各地で水資源の確保と処理は年々難しい課題となっている。しかし私たちの生活と密接に関わる分野であるにも関わらず、私たちは水処理の正確な仕組みや実情を知らない。
半導体の製造工場から医療現場で使用される純水の生成やさまざまな種類の排水処理について、70年以上に渡る実績を築いてきた三菱ケミカルアクア・ソリューションズ株式会社
(MCAS)がわかりやすく分析・解説する。
「きれいな水」を作り出す仕組みと技術を、豊富な写真と図解で解説する本書を読めば、この身近で貴重な資源に対する理解そのものが一層深まるはずだ。
水処理技術のすべてをゼロから学べる最高の一冊
人の営みに欠かせない『水』。異常気象が多発する中でその資源の価値は高まるばかりだが、その水が普段どのように処理され、使われているかについて私たちは良く知らない。
飲料や生活用水はもとより、工業分野や実験、医療現場にもそれぞれ純度の異なる水が必要で、そのために必要な化学処理の方法や装置も異なることは一般人には知られていない。排水にも有機排水と無機排水で違いがあることや、有機排水の中にもバクテリアでの処理が難しいものがあることもなども、私たちは知らずに生きている。環境問題の深刻化から水への関心は一般的に高くなっても、具体的な水処理や分離精製技術の方法などを解説する書籍などは少なく、専門的な知識のない人たちにとって理解を深めることは難しいものになっていた。
その課題を解決するための解説本として、水処理のエキスパートであるMCASによって制作されたのが本書だ。当初は新入社員向けの読み物として企画されたが、全国各地の図書館への寄贈などを通じて社外の人々も手に取ることも視野に入れた、よりわかりやすい”超入門書“として出版されることとなった。社内の各部署から選抜された担当者に対するダイヤモンド・ビジネス企画の取材形式で作り上げられた本著では、用水、排水処理、分離精製、地下水及び医療用水の技術・製品・サービスなどがわかりやすい解説文と豊富なビジュアルによって詳しく紹介されている。
私たちの生活になくてはならない『水』をきれいな状態にして環境に循環することは、持続可能な社会実現の根本であるともいえる。本書を読んで、水処理全般についての理解を深めたい。
【書籍情報】
『超入門!ゼロから学ぶ水処理技術』
ISBN:978-4-478-08517-2
定 価:1,600円(税別)
判 型:A5判 - 並製
発 行:ダイヤモンド・ビジネス企画
発 売:ダイヤモンド社
発刊日:2025年4月22日
【Contents】
■CHAPTER 1 用水事業
■CHAPTER 2 カスタマー事業(メンテナンス部門)
■CHAPTER 3 地下水事業
■CHAPTER 4 医療用水事業(メディカル部)
■CHAPTER 5 排水処理事業
■CHAPTER 6 レンスイ薬品シリーズ
■CHAPTER 7 分離精製事業
【著者プロフィール】
三菱ケミカルアクア・ソリューションズ株式会社(MCAS)
1952年に前身の日本錬水株式会社が事業を開始し、70年以上にわたり水処理に関する事業を行ってきた。
2019年には地下水飲料化サービスのパイオニアである株式会社ウェルシィ社を統合し、上水から排水までワンストップに事業を拡大してきた。さらに、21年には養液栽培システムを販売する植物工場事業をスタートし、暮らしに欠かせない水を通じて、より豊かで快適かつ環境負荷にも配慮した持続可能な社会の構築に挑戦している。
今後の世界は、人口が100億人に達し、食糧は1.5倍、スマートフォンなど電子デバイスも1.5倍以上の需要が見込まれている。特に工業用水の利用は50年に今の4倍になると予測されている中で、同社は30年後、50年後を見据えている。
長年にわたり培ってきた水処理関連「材」・「装置」・「サービス」の知見・経験を最大限に活かし、食・農業・医療・工業に関連する多様な技術を組み合わせることで、持続可能な事業に貢献するソリューションプロバイダーを目指している。
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