
SyntheticGestalt株式会社(東京都新宿区、代表 島田幸輝。以下「当社」)は、AI活用により肝臓再生の実現に向けて必要な、細胞分化のための新しい標的遺伝子の特定に成功しましたのでお知らせいたします。
当社は科学的発見を行うAIの開発を目指しており、先駆的なビジョンを掲げるムーンショット型研究開発事業(以下「ムーンショット」)*1 目標3のプロジェクト「人とAIロボットの創造的共進化によるサイエンス開拓」に参画・支援を受けています。
当社のプロジェクトにおける役割は、遺伝子制御ネットワークの仮説を生成する AI を開発することです。この目的の達成のため、2つの研究開発活動を行っております:
1. 遺伝子発現データを扱うAI基盤モデルの開発
2. サイエンス課題への応用
このたび、サイエンスAIを駆使し、肝臓再生に向けて必要な構成細胞をiPS細胞から誘導するために重要な標的遺伝子を自動的に発見することに成功しました。
具体的には、約1千万の遺伝子の組み合わせから絞り込み、それらを専門家が評価した結果、細胞分化のための新しい標的となる未発表の遺伝子を当社が開発したAIによって発見することができました。この成果は、トップ研究者でも膨大な研究時間と費用を要するものであり、AIによる発見によってそれらを圧縮することで、肝臓再生を可能にするための基盤技術の開発に大きく貢献し、今後ロボットも活用することで更に発見を加速させることが可能になります。
当社はAIによって科学研究の成功率を向上させ、研究開発のタイムラインを短縮するとともに、研究資源の効率的活用を通してより多くの科学的イノベーションを生み出せる世界の実現に向けて取り組んでいます。当社は遺伝子発現に関する高度なAI基盤モデルを開発・提供することで、ライフサイエンスをはじめとする先端科学研究の加速に貢献してまいります。
*1 ムーンショット:2018年に日本政府により創設された研究開発プログラムであり、日本発のイノベーションの創出および大胆な発想に基づく研究開発の推進を目的としています
SyntheticGestaltについて
SyntheticGestaltは、分子情報に特化したAI技術を開発する企業です。2024年と2025年には、世界最大の分子特化型基盤モデルをNVIDIA GTCで発表しました。従来の分子関連AIが抱えていた精度の課題を、SyntheticGestaltの分子特化型基盤モデルが解決します。医薬品、化粧品、農薬、新素材など幅広い分野での応用を目指し、AIによる新たな発明を通じて文明の発展に寄与することを使命としています。
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