第3回ハナショウブ小説賞 最終結果発表! - PR TIMES|RBB TODAY
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第3回ハナショウブ小説賞 最終結果発表!

opsol book(opsol株式会社 opsol book事業本部 所在地:三重県伊勢市 代表取締役社長:鈴木 征浩)は、2025年3月31日(月)に「第3回ハナショウブ小説賞」の選考結果を発表いたしました。選考委員の審査により、第3回ではopsol部門、テーマ部門ともに大賞は該当作品なしとなりました。
なお、これに準ずる金賞として、opsol部門では染夜美月さんの『生を紡ぐ』、テーマ部門では南木野ましろさんの『母の思惑』が選出されました。第3回より新たに募集を開始したエッセイ部門では、10作品が入賞いたしました。
ハナショウブ小説賞とは?



2023年に開設した「介護・医療・福祉」がテーマの小説を募集・選考する小説賞。第2回以降、「介護・医療・福祉」がテーマの「opsol部門」のほか、回ごとにテーマが変わる「テーマ部門」や「エッセイ部門」など、多岐にわたるジャンルの作品を募集している。
主催のopsol株式会社は、出版事業のほかに医療介護事業を行っており、現役で介護・医療・福祉に携わる代表取締役社長が選考委員長を務める。
さらに、選考には装丁家の宮川和夫氏(宮川和夫事務所)が参加。過去 3,000冊以上の装丁を手掛け、しっかりと作品を読み込み作りあげる装丁が魅力の同氏は、2024年にドラマ化された『老害の人』(著・内館牧子/講談社)などの装丁も担当している。その特殊性、異例さから、各種メディアが注目する期待の小説賞 。
〈第3回 募集部門〉
◆opsol部門
「介護」「医療」「福祉」のいずれか一つまたは複数をテーマにしたフィクションの小説
◆テーマ部門
「手紙」をテーマにしたフィクションの小説
◆エッセイ部門
「介護」「医療」「福祉」のいずれか一つまたは複数をテーマにしたノンフィクションのエッセイ

〈最終結果発表〉
【opsol部門】
◆大賞
該当作品なし

◆金賞 賞金10万円
『生を紡ぐ』染夜美月(そめや・みづき)
〈あらすじ〉
葛藤を抱える者たちが繋ぐ、命の物語。
 
緩和ケア認定看護師の資格を取るために、東井大学病院に勤務地を移すことにした看護師の久遠麻衣は、勤務日初日に訪れた海辺で天野美鳥に出会う。彼女は、麻衣が配属される外科病棟の看護師だった。感受性が強く、患者や家族と共に涙を流す美鳥と、プロとして白衣姿では絶対に涙を流さない麻衣。真逆の看護観を持ちながら、プライベートの時間の殆どを一緒に過ごす二人だったが、一人の入院患者の死をきっかけに、麻衣は少しずつ美鳥の様子に違和感を覚えるようになり……(『夏の轍』)。
 東井大学病院付属看護学校の学生である立花は、担当患者の大島さんに挨拶するも、不愛想な態度を取られてしまう。全く話を聞いてもらえないことに悩み、指導担当の看護師・植田に相談に向かうが、植田は立花の言葉を無視し、更には心無い言葉まで言い放つ。見かねた麻衣が植田を咎める場面に遭遇した立花は、そこで植田の理不尽な態度にも理由があることを知る。もしかして、大島さんの態度にも何か理由があるのだろうか。そう考えた立花は、大島さんと向き合うことを決意する(『孵化』)。
 看護師、看護学生、病棟清掃員――6つの物語が交錯するオムニバス医療小説。

◆銀賞
該当作品なし

◆opsol book賞 賞金1万円
『あしたに一歩。』南木野ましろ(なぎの・ましろ)
〈あらすじ〉
あの日握り返した武骨な手は、俺を未来へと導いた。
 
サッカーでスポーツ推薦をもらうため、志望高校が開催するセレクションに参加した中学三年生の樹生は、その日の帰りに交通事故に遭い、右足を失った。唯一の取柄だったサッカーも、思い描いていた未来も失い、喪失感と不安、絶望に苛まれ自虐的になっていた樹生は、入院先の病院で義肢装具士の古谷と出会う。
 古谷は、これまで出会った大人とは違い、豪放磊落で傍若無人な男だった。死んだ方がマシだと言い放つ樹生に対し、古谷は荒々しい方法で樹生の本音を引き出す。容赦ない現実とその乗り越え方、義足を履く意義を教えられた樹生は、どこか型破りな古谷を少しずつ信頼し始めていく。
 前を向くことを決め、リハビリに励んでいたある日、院内でひとつの噂を耳にする。その噂がきっかけで、いつも心強い言葉をくれる古谷もまた、過去に捕われ、苦しみを背負っているのだと知り……。
【テーマ部門】
◆大賞
該当作品なし

◆金賞 賞金10万円
『母の思惑』南木野ましろ(なぎの・ましろ)
〈あらすじ〉
母の愛を信じられない娘と、母のことを知りたい息子。タイムリミットは、四十九日。
 幼少期に生みの母から虐待を受けていた睦月は、父の再婚により新しく母となった養母のことが誰よりも大好きだった。父亡き後も母と二人で穏やかに暮らしていたが、そんな日々は突如終わりを告げる。母に病気が見つかったのだ。
 残された時間はあと僅か。そんな中、睦月は母から一通の手紙を投函するよう託される。宛先は母の姉。その手紙以外、睦月には何のメッセージも残さないまま、大好きな母はこの世を去った。
 彼女の死後、睦月のもとに冴木という一人の男が訪ねてきた。彼は自分のことを、睦月の養母の実子であると言う。しかも、あの日睦月が投函した手紙は、母の姉ではなく冴木に宛てたものだったらしい。実子の存在を知らなかっただけでなく、自分ではなく冴木にだけ手紙を残したという事実に、睦月は大きなショックを受ける。さらに冴木は、自分の知らない母のことを教えてほしいと言い出し……。

◆銀賞 賞金5万円
『二通の手紙』のがみなみ
〈あらすじ〉
消えてしまった父と残された家族を結ぶ、二通の手紙に隠された真実とは――。
 律香の父は頼もしい人であった。それと同時に、仕事一辺倒な人でもあった。災害が起こると、父は家族を置いて職場に駆けつける。それは、阪神淡路大震災が起こったあの日も同じで、律香と母は「無事で帰ってきて」と父を送り出した。父の職場の近くには、姉の住む下宿先がある。姉の様子も見てきてほしいと頼んだが、姉は地震が原因で亡くなり、あの日以降、父は帰ってこなかった。
 父が行方不明のまま時が過ぎ、律香は父の記憶を心の奥底にしまいこんでいた。ある日、育児サポートを依頼している雲丹亀の自宅で一枚の写真を目にする。そこには、あの日見送った父の姿があった。雲丹亀は、写真に写る男性が律香の父であることを知ると、とある包みを取り出す。そこにあったのは、父から律香への手紙と、そして……。

◆opsol book賞 賞金1万円
『文車』藍田陽彦(あいだ・はるひこ)
〈あらすじ〉
消えない罪の意識。秘密を共有し、それでも二人は生きていく。
 
畦倉浩輔と丘史恵は、同じ大学に通う同人仲間だった。卒業後は交流が途絶えていたが、四十年の時を経て、ふとしたことがきっかけで手紙のやりとりが始まる。
 あの頃、畦倉は丘に好意を寄せていた。しかし、丘は同じく同人仲間であり畦倉の大親友でもある野口と付き合っていた。親友と恋のライバルとして争いを繰り広げる中、野口が丘にプロポーズをしたことで、畦倉の恋に終止符が打たれた、はずだった。
 社会人となり、数年の時が過ぎたある日。フリーライターになった畦倉は、若手銀行マンとして働く野口へ取材をすることになった。取材後、畦倉が野口の誘いでとある場所に向かうと、そこで悲惨な事故が起こってしまう。
 長年秘め続けてきた想いと、忘れることのできない“あの日”のこと。二人が交わす往復書簡により、止まってしまった時計の針が動き出す――。
【エッセイ部門】
◆入選 図書カード5,000円分
*入選10作品 順不同

『医師が深刻な症状で病院にかかって気づいたこと』吉村史年(よしむら・ふみとし)
・『悲しい背中』おは
・『グリーンのアイシャドウ』石川莉緒(いしかわ・りお)
・『車椅子のカラヤン』野間栄子(のま・えいこ)
・『桜道』高鳥珠代(たかとり・たまよ)
・『障がい者の就労支援』北乃宙(きたの・そら)
・『新人カラスの発声練習』秋田柴子(あきた・しばこ)
・『食べてただいま』大島絆(おおしま・きずな)
・『小さなヒマワリの思い出』空滝大地(そらたき・だいち)
・『我が家の灯』杉本あずさ(すぎもと・あずさ)


opsol book公式サイトにて、エッセイ部門入選作品を全文公開中です。

▼エッセイ部門 入選作品はこちら
https://opsolbook.com/hanashobu_novel_vol3_essay/

〈選考委員〉
鈴木 征浩【opsol株式会社 代表取締役社長 opsol book代表】
宮川 和夫【装丁家(宮川和夫事務所)】 *opsol部門・テーマ部門のみ
opsol book編集部

▼各作品の選評は、opsol book公式サイトをご確認ください。
https://opsolbook.com/hanashobu_novel_vol3-announce-2/

お問い合わせ先情報
opsol bookについて
2019年4月、株式会社opsol book設立。2022年4月、opsol株式会社への吸収合併によりopsol book事業本部となる。刊行作品にファンタジー小説『フェオファーン聖譚曲』(著・菫乃薗ゑ)シリーズ、『神霊術少女チェルニ(1)神去り子爵家と微睡の雛』(著・須尾見蓮)など。
2023年からハナショウブ小説賞を開催。2024年9月に、第1回ハナショウブ小説賞 長編部門大賞受賞作『ハートレス・ケア』(著・小原瑞樹)、2025年1月に、第2回ハナショウブ小説賞 テーマ部門大賞受賞作『ハローハロー』(著・九津十八)を刊行。



<公式サイト>https://opsolbook.com/
<公式X(旧Twitter)>https://twitter.com/opsolbook
<note>https://opsolbook.net/




◆お問い合わせ先
opsol株式会社 opsol book事業本部 編集部宛
TEL:0596-28-3906(平日9:00~18:00)
FAX:0596-28-7766
MAIL:info@opsolbook.com
件名に「第3回ハナショウブ小説賞プレスリリースについて」とご記入ください。


【会社概要】
社名:opsol株式会社
本社所在地:三重県伊勢市小俣町元町623番1
代表取締役:鈴木 征浩
事業内容:医療事業、介護事業、高齢者向け住宅事業、
高齢者・ケア住宅紹介事業、出版・制作事業など
創業:2005年
設立:2017年
<コーポレートサイト>
https://opsol.co.jp/
<パリアティブケアホーム ブランドサイト>
https://palliative-care-home.com/



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