株式会社ティーファブワークス(本社:千葉県柏市 代表取締役:高松 基広)は、授業で活用できるカメラ対応AkaDako生成AIをScratch互換環境( Xcratch,Stretch3 )向けにリリースします。

Scratchブロック例
Scratchは、Webカメラの映像をステージに表示させることができます。このステージについて、AkaDako生成AIに質問をすると回答を返します。これを活用することにより、様々なアプリが開発できます。

アプリ開発例
さらに、フィジカルコンピューティング教材AkaDakoの各種機能と組み合わせることにより、回答を遠隔地に伝えたり、センサー・アクチュエータと連動させたりすることが可能となります。
このカメラ対応AkaDako生成AI(β)を利用するためには、事前申し込みが必要です。このたび、学校や自治体向けに第1期パイロット校の募集を開始しました。
■アイデアを形にする一歩先の授業を
ティーファブワークスは、児童・生徒が自分のアイデアを具体的な形にする体験を大切にしています。この積み重ねが、予測困難な未来を生き抜くための自信(自己効力感)につながると考えています。しかし、学校現場においては授業時数が限られているため、このような体験を十分に提供するのは容易ではありません。
私たちは生成AIを組み込んだアプリ開発環境を提供することにより、限られた時数でもアイデアを簡単かつ具体的に形にできることに着目しました。
これまでも生成AIをScratchで利用できる機能としてGAIやChatGPT2Scratchなどがありましたが、年齢制限やAPIキーの使用条件、文部科学省のガイドラインとの兼ね合いなど、学校現場で扱うには多くの課題がありました。
そこで私たちは、これらの課題を解決し、世界に先駆けて教育現場で安心して使える生成AIアプリ開発環境を提供することにしました。この環境を活用し、探究学習やSTEAM教育、中学校技術情報(双方向)、高校情報の授業など、日本が目指すSociety 5.0の実現に向けた最先端教育を支援してまいります。
■文部科学省の生成AIの利活用に関するガイドラインに準拠
2024年12月に文部科学省より「初等中等教育段階における生成 AI の利活用に関するガイドライン(Ver.2.0)」が発表されました。AkaDako生成AI(β)は、このガイドラインに準拠します。
◯安全性の確保
AkaDako生成AI(β)ではAWS Bedrockを採用しました。これにより、プライバシー対策・セキュリティ対策についてトップクラスの安全保護を実現します。
◯管理機能の提供
教師の管理下で活用ができる管理機能を提供します。利用制御やログ閲覧を行うことができます。
◯オンライン研修の実施
授業での安全な活用を推進するため教師向けのオンライン研修を実施します。
■生成AIのAPIキーの取り扱いについて
生成AIアプリの開発を行う場合は、生成AIのAPIにアクセスするためのAPIキーが必要となります。通常、APIキーの発行・利用には利用規約上の制限があり、授業で扱うには課題がありました。
AkaDako生成AIでは、AkaDakoのデバイス自体をAPIキーの代わりとすることにより、児童・生徒がAPIキーを意識せずに、生成AI活用アプリを開発できるようにします。
■AkaDako生成AI(β)で利用するLLM(大規模言語モデル)について
AWS Bedrockを採用したことにより多様なLLMに切り替えることができるシステム設計になっています。スタート段階では、マルチモーダル( 画像+テキスト )の処理が高速に行えるAmazon Nova Lite を採用することにしました。ただ、Nova Liteは最新の生成AIと比べて回答能力が低いことが分かっています。今後のLLMの動向にあわせて適切なモデルに切り替えてまいります。
■AkaDako生成AI(β)第1期パイロット校募集
文部科学省のガイドラインに沿う形で、教師の指導下で活用ができる環境を提供します。ご利用頂くには、パイロット校としての申し込みが必要となります。

AkaDako生成AI(β)提供フロー
◯申し込み条件
- 対象学年 小学校5年生以上
- 18歳以下の場合、生成AIについての保護者の許諾が必要
- AkaDako生成AIパイロット校一覧に学校名(もしくは自治体名)の公表
- 実践結果のフィードバック(簡単な簡単なレポート提出)
◯料金:無料
◯申し込み期間:2025年3月16日~2025年4月11日
◯利用可能期間:2025年6月1日~2026年3月31日
くわしくは
■ご意見・ご要望・お問い合わせ
株式会社ティーファブワークス
https://tfabworks.com/contact/
E-mail: info@tfabworks.com
企業プレスリリース詳細へ
PRTIMESトップへ