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いちごプロモーションイベント
AsiaNet 200732 (0026)
【塩城(中国)2025年3月19日新華社=共同通信JBN】春がその魅惑的な美しさを生み出していく中、第10回International Strawberry Symposium(国際いちごシンポジウム)が3月17日、中国江蘇省の塩城市塩都区で開幕しました。このイベントには6大陸の26カ国・地域から800人を超す専門家、学者、ゲストが参加し、すべての人がいちごへの共通した情熱と、中国と国際社会との産業・文化交流を育むその可能性によって団結しました。
「One Strawberry, One World(1つのいちご、1つの世界)」というテーマを中心にしたこのシンポジウムでは、いちご産業における技術革新、持続可能な開発、市場機会に焦点が当てられました。これは広範な交流や意見交換を通じて世界のいちご産業の発展と繁栄を促進することを目指しています。開会式では12のいちごの新品種が発表され、International Strawberry Advanced Technology Application and Promotion Center(国際いちご先進技術応用・促進センター)が開設されました。
International Society for Horticultural Science(国際園芸学会)のPeter Vanderborghtエグゼクティブディレクターは開会式で、「2012年に北京で第7回国際いちごシンポジウムが開催されて以来、われわれは再び中国に集まりました。今回は美しい塩城市で、いちごの研究における知識の交流をさらに進め、自然界の最も素晴らしい贈り物の一つであるいちごへの理解と評価を深めるために世界の科学専門家が塩城に集まりました」と述べました。
いちごの世界の「オリンピック」として知られるInternational Strawberry Symposiumは1988年以来、4年毎に開催されています。これは世界のいちご産業における最も影響力のあるイベントの一つであり、いちごの研究、生産、加工、取引に関わる専門家、学者、専門職がアイデアを交換し、協力し、成果を祝うためのプラットフォームを提供しています。
サイズは小さくとも、いちごは農業近代化という壮大な夢を体現しています。中国における高品質で新鮮ないちごの主要生産地である江蘇省は、そのいちご産業を徐々に主要な近代的な農業分野へと発展させ、高級で新鮮ないちごと関連する加工製品を世界市場に届けています。黄海に面し、江蘇省の東部沿岸に位置する塩城は、「Oriental Wetland Capital(東洋の湿地の都)」として知られています。良好な自然条件、しっかりした経済基盤、豊かな農業状況により、塩城は「魚と米の国」という名声を勝ち取ってきました。塩城のいちご産業の中心地である塩都区は、いちご栽培を農村活性化のための独特で繁栄する部門にしました。
塩都とJiangsu Academy of Agricultural Sciences(江蘇省農業科学院)の研究者は5年以上にわたって全国のいちご遺伝資源プールの約1000の資源から新たな親株を選定しました。形質の比較、表現型統計、データ分析により、新たな品種である「Yanmei-1」が誇りをもって紹介されました。この品種は従来の品種よりも20日早く成熟し、1ムー当たり3000キロ(1ヘクタール当たり4万5000キロ)の収穫量があり、耐病性が60%向上しています。これは甘くて爽やか、かつ豊かな香りを持つ独特の味わいがあり、たちまちに市場で人気を得ました。
江蘇省農業科学院の研究者、Cai Weijian氏は「昨年は全般に気温が高く、他のいちご品種が温室苗の栽培中に困難に直面した一方で、Yanmei-1は苗の繁殖と成長の両面で勝利を収めました。この品種はさまざまな地形の所で栽培することができますし、大きな経済価値を持っています」と述べました。
ソース: The 10th International Strawberry Symposium