
JIG-SAW株式会社(東京都中央区、以下「JIG-SAW」)は、人間の視覚系が色を認識する理論を応用した「コンピュータビジョン技術」を用いて、画像や動画処理(以下「データ」)の分野で広く活用できる画像処理プログラムの発明が認められ、今月、日本国特許庁より特許査定を受けたことをお知らせします。
本特許の概要
データ処理や生成画像AI処理向けに必要不可欠な技術
現在、一般的な画像処理技術では、データ全体が輝度変換*1されることにより、本来人間が視覚できているデータが、ぼやけ・色つぶれなどの視認しづらいデータとして取得されることが多くありました。また、AIによる認識技術や強化技術が進む中、画質精度への期待が高まっておりますが、低照度・霞(かすみ)・逆光等の悪条件下での人物や物体の検出精度が低下することがあります。そのため、データ利用目的によっては、AI技術のみでは分別しづらい想定外のデータとなってしまう課題が多々ありました。
本特許技術は、コンピュータビジョンに関する独自アルゴリズムとして、信号制御領域でのデータ処理を用いて、ピクセル単位でデータ解析と処理変換をします。それによりデータ全体の画素値が均一に処理され、悪条件下であっても本来人間の視覚が取得している情報に相当するデータをディスプレイ表示として体感することが可能となりました。
本特許技術は、AI処理技術では賄えづらいエネルギー消費削減、リアルタイム処理、演算処理パフォーマンス、高精細分析に有効な技術を権利化したものとなります。
なお、汎用的なソフトウェアとして、スマートフォン、市販の安価なWebカメラ、流通済のデバイス、半導体、ディスプレイなどでも、効率的にデータの視覚向上を行うことができるように意図した全方位対応可能なクロスプラットフォーム*2としての利用を前提としています。
「今後の画像処理や生成画像AI処理には必要不可欠な技術」として、様々な業種・業界の皆様に、幅広く利用していただけることを目指しています。
本特許の詳細
発明の名称
情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
出願番号
特願2022-072261
出願日
2022年4月26日
特許を応用しているコンピュータビジョン技術の優位性
1 卓越した低照度・悪条件改善強化のパフォーマンス
本技術により、0.1ルクスの低照度環境でもフルカラー映像を実現
PM2.5の塵(ちり)や水中の濁りなどの視認情報を取得し、検知性能としての前処理向上技術
2 ビデオレートでのリアルタイム処理性能
スマートフォンやIoTデバイスにおいて低消費電力での実用的な画像処理高速化技術
3 デバイス依存しないソフトウェア構造で投資コスト抑制
すでに流通しているディスプレイや汎用デバイスを、10ビットディスプレイに相当するハイダイナミックレンジ*3の視覚強化をする技術
画像処理事例

特許技術を利用したソフトウェア処理のイメージ

今後の展望
・4K 60fps/ FHD 120fps処理に向けた高速処理アーキテクチャ
・AIとの融合システム開発・継続的な画質改善エッジ処理へ向けたアーキテクチャ
・アプリケーションに特化したシステムの検討
(スマートフォン、ディスプレイ・IoT・ロボティクス向け)
提供形態について
提供形態は、下記の3通りを前提としています。
(1) 特許のライセンス提供
(2) SDK・API提供
(3) ソリューション提供
現在、パブリッククラウドの世界市場で30%以上*4のシェアを持つAmazon Web Services上で即時利用可能なクラウドSDKおよびAPI環境も準備しております。
詳細は、下部の会社ウェブサイトのフォームよりお問い合わせください。
https://www.jig-saw.com/contact/
*1 画像の明るさを調整する処理
*2 異なる種類のコンピューターやOSでも同じプログラムを動かすこと
*3 映像や写真における明るさの幅(ダイナミックレンジ)を広げる技術
*4 情報提供元 Canalys https://canalys.com/newsroom/worldwide-cloud-service-q4-2024
JIG-SAWについて
JIG-SAWは、IoT/クラウド/AIデータ等の制御・コントロールサービスを専門とするテクノロジー企業です。運用技術 (OT) とITのギャップを埋める独自技術をベースに各種サービスの世界展開を目指しています。
・クラウド-エッジ(エンドトゥーエンド:E2E)IoTデータコントロールサービス
・独自アルゴリズムによる全自動IoT・クラウドデータ制御・エッジコネクトサービス
・最先端チップ開発及び各種通信制御、自動運転技術などの研究開発
会社概要
JIG-SAW株式会社
https://www.jig-saw.com/
東京本社/東京都中央区八重洲2丁目2番1号
コントロールセンター/ 札幌2拠点(N83 & N44)、北米1拠点(TCC)
米国法人/サンフランシスコ、サンノゼ、ロサンゼルス
カナダ法人/トロント
配信元企業:JIG-SAW株式会社
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