ネットショップ開業におすすめのBASEとSTORES.jpはどちらを選べばいいのでしょうか。
ネットショップ運営で失敗しないためには、それぞれのメリットとデメリットを比較するのが大切です。
当記事ではBASEとSTORES.jpを徹底的に比較し、おすすめな人の特徴を解説します。
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関連記事:BASEの評判は悪い?良い口コミと悪い口コミからおすすめな人の特徴を紹介
※2025年3月時点の情報
BASEとSTORESの基本情報比較
BASEとSTORES.jpはともにネットショップをかんたんに開設できるサービスです。
両者の違いやメリット・デメリットを比較し、どちらがオススメかをご説明します。まずは、それぞれの基本情報を見てみましょう。
BASEとは
BASEとは、BASE株式会社が提供するネットショップを作成するサービスです。BASEは「誰でも簡単に、30秒でネットショップが作れるサービス」を売りにしており、初期費用・固定費用なしでネットショップを始められます。
またパソコンがなくてもスマホ1台あればネットショップを開設できる点も特徴の1つです。2023年7月時点で、200万店舗がBASEによって開設されています。
STORESとは
STORES.jpとは、ストアーズ・ドット・ジェーピー株式会社が提供するネットショップを作成するサービスです。STORES.jpの特徴としては、無料でかんたんにネットショップを始められることです。
また、無料で対応している機能が他社サービスに比べ多いこと、決済手段が豊富なことなどが挙げられます。売り上げ規模が大きい場合は、より機能が充実したプランを選べます。
BASEとSTORESの違い・比較ポイント
BASEとSTORES.jpの違い・比較ポイントを以下の項目でご紹介します。
- 店舗数
- 月額費用
- 入金サイクル
- 各種手数料
- 決済手段
- ドメイン
- デザイン
- 独自機能
これらの項目をチェックし、ご自身の目的に合ったサービスを選びましょう。
店舗数
BASEとSTORES.jpの最初の違いは、店舗数です。BASEの店舗数(BASEを利用したショップ開設数)は、2023年7月時点で200万店舗を突破しています。
一方で、STORES.jpの店舗数(STORES.jpを利用したショップ開設数)は、ネットの情報によると70万店舗以上だそうです。
月額費用
BASEとSTORES.jpの2つ目の違いは、月額費用です。
ショップ名 | 月額料金 |
---|---|
STORES.jp(スタンダードプラン) | 2,178円 |
BASE(グロースプラン) | 5,980円 |
どちらも無料のプランはありますが、本格的なネットショップを運営するなら上記の有料プランがおすすめです。
入金サイクル
3つ目の違いは入金サイクルの短さです。
BASEとSTORES.jpの入金サイクルは以下のとおり。
ネットショップ名 | 入金サイクル |
---|---|
BASE | 申請から10営業日 |
STORES.jp | 月末締め・翌月未払い |
上記の表で比較すると、BASEの方が入金サイクルが短めです。
入金サイクルについてはどちらもそれを短くするためのオプションが用意されていますが、それぞれ形態もコストも異なります。
各種手数料
4つ目の違いは各種手数料の違いです。
BASE、STORES.jpそれぞれの振込手数料・販売手数料・決済手数料は以下の通りです。
ホームページ作成サービス | 販売手数料 | 決済手数料 |
---|---|---|
BASE | 代金の3%(スタンダードプランの場合) | 代金の3.6%〜+40円(スタンダードプランの場合) |
STORES.jp | 0円 | 3.6%(スタンダードプランの場合) |
決済手段
5つ目の違いは、決済手段です。BASEの決済手段は以下のようになります。
決済方法 | BASE | STORES.jp |
---|---|---|
クレジットカード | ○ | ○ |
コンビニ決済 | ○※ | ○ |
キャリア決済 | ○ | ○ |
銀行振り込み | ○ | ○ |
後払い | ○ | ○ |
Paypal | ○ | ○ |
Amazon Pay | ○ | ○ |
翌月後払い(Paidy) | × | ○ |
楽天ペイ | × | ○ |
代引き | × | ○ |
比較すると、STORES.jpは楽天ペイと代引きが使える点がBASEと異なることが分かります。その他の、基本的な決済手段はどちらも同じです。
ドメイン
BASE、STORES.jpともに独自ドメインを設定することが可能です。
BASEは拡張機能として、独自ドメインappというものがあり、こちらで独自ドメインの設定が可能です。
STORES.jpでは、スタンダードプランに入ると追加費用なしで独自ドメインの取得が可能です。また、通常はドメインを取得する際や更新する際に費用が発生しますが、スタンダードプランだとそのような費用がかかりません。
BASEは独自ドメインの取得や管理は個人で対応しなければなりませんが、STORES.jpではサービス内で独自ドメインの取得や管理ができることが両者の違いです。
デザイン
BASEのデザイン機能は、大きく以下の3つがあります。
無料テーマ | BASEのオフィシャルテーマを使用可能 |
---|---|
有料テーマ | 有料のデザイナーズテーマを使用可能 |
HTMLのカスタマイズ | HTMLやCSSを使ってカスタマイズ |
STORES.jpのデザイン機能については、テンプレートが48種類用意されており全て無料で使えます。HTMLやCSSの知識がなくても、直感的にカスタマイズすることが可能になっています。
拡張機能を使うことで、ランキング表示や動画の埋め込みなども実現可能です。BASEは高度なカスタマイズをするために、有料テーマやHTMLやCSSの知識が必要だったりとコストがかかってしまいます。
一方で、STORES.jpは、すべてのデザインテンプレートが無料で使用でき、さらにHTMLやCSSの知識がなくてもカスタマイズすることが可能です。
独自機能
BASEでは、SEO機能が備わっています。SEOとはわかりやすく言うと、Googleの検索結果に自分のWebサイトを上位に表示するための対策のことです。
SEO対策を設定できるメニューがあり、キーワードやページ説明を入力することでSEO対策ができます。STORES.jpにはSEO対策の機能はありません。
そのほかに、BASEかんたん決済やデザインマーケットなどがあります。
STORES.jpにはさきほどご紹介したデザインの拡張機能を使ってHTMLやCSSを使わずにランキング表示や動画の埋め込みが可能です。外部サイトに購入ボタンを設置することもできます。
しかし、STORES.jpはHTMLやCSSによるカスタマイズができないため、カスタマイズ性はBASEに劣ります。
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BASEでネットショップを始めるメリットとデメリット
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画像出典:BASE公式
BASEでネットショップを始めるメリットとデメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
初期費用と月額費用が無料 入金が早い 在庫を持たずに販売できる | 販売手数料がかかる 振込手数料がかかる 代金引換ができない |
BASEでネットショップを始めるメリット
BASEでネットショップを始めるメリットは次の3つです。
- 初期費用と月額費用が無料
- 入金が早い
- 在庫を持たずに販売できる
初期費用と月額費用が無料
BASEでネットショップを始める1つ目のメリットは、初期費用と月額費用が無料で利用できることです。
一方のSTORES.jpにもフリープランという初期費用と月額費用が無料のプランはあるのですが、フリープランでは各種カスタマイズができなかったり、決済手数料が5%と高くなるというデメリットがあります。
費用をかけずにネットショップを開設できるのが嬉しいというBASEの評判も見られました。
BASEもAppsという有料のオプションがありますが、必要に応じて個別に選べるため、多くの機能を使わない場合は月額費用を安く抑えることが可能です。
入金が早い
BASEの2つ目のメリットは入金が早いことです。
商品が購入されてから実際に売上金が振り込まれるサイクルが、STORES.jpは月末締め・翌月未払いなのに対して、BASEでは振込申請からわずか10営業日と短いサイクルになっています。そのため、BASEの方が早く売上金を得ることができます。
在庫を持たずに販売できる
BASEの3つ目のメリットは、在庫を持たずに販売することができる点です。
例えば、オリジナルTシャルなどを販売する際、全く売れなくて在庫を抱えて損をする可能性もあります。BASEならば商品のデザインを入稿・掲載するだけで販売ができる仕組みがあるため、在庫リスクを持たずにオリジナルグッズを販売できる魅力があります。
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BASEでネットショップを始めるデメリット
BASEでネットショップを始めるデメリットは以下の3つです。
- 販売手数料がかかる
- 振込手数料がかかる
- 代金引換ができない
販売手数料がかかる
BASEでネットショップを始める1つ目のデメリットは、販売手数料がかかることです。
手数料 | BASE(スタンダードプラン) | STORES.jp(フリープラン) |
---|---|---|
販売手数料 | 3% | 無料 |
決済手数料 | 3.6%〜+40円 | 5% |
月額費用については無料のため、STORES.jpよりもBASEのほうがメリットがありますが、販売手数料についてはSTORES.jpが0円なのに対して、BASEでは3%(スタンダードプランの場合)かかります。決済手数料についてもBASEは3.6%〜+40円(スタンダードプランの場合)とかかります。
STORES.jpのフリープランの5%よりも安く済むのですが、販売手数料とあわせて考えると、STORES.jpに比べてBASEは手数料は高くなってしまいます。
振込手数料がかかる
BASEの2つ目のデメリットは、振込手数料です。
金額は250円ですが、BASEは振込金額が2万円未満の場合500円の事務手数料が発生してしまいます。
代金引換ができない
BASEの3つ目のデメリットは、代金引換ができないなど、決済方法がSTORES.jpに比べて少ないことが挙げられます。支払い方法が多様化している中で、決済方法が限られることは、機会損失が大きくなるリスクがあります。
STORESでネットショップを始めるメリットとデメリット
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STORESでネットショップを始めるメリットとデメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
振込手数料が安い 販売手数料が安い 決済方法が多い | スタンダードプランは月額費用がかかる 売上金の振り込みに時間がかかる プランが2種類しかない |
STORESでネットショップを始めるメリット
STORESでネットショップを始めるメリットは次の3つです。
- 販売手数料が安い
- 振込手数料が安い
- 決済方法が多い
販売手数料が安い
STORES.jpでネットショップを始める1つ目のメリットは、商品が売れたときにかかる手数料が低いことです。
手数料の内訳には、商品が売れたときに支払う販売手数料と、商品の決済を行うときに支払う決済手数料があります。この中の販売手数料がBASEでは3%かかりますが、STORES.jpでは0円でコストがかかりません。
また、決済手数料を含めたトータルで考えても、手数料はSTORES.jpの方がお得です。フリープランでは5%、スタンダードプランでも月額2178円ほどかかるものの、3.6%だからです。
振込手数料が安い
STORES.jpの2つ目のメリットは、振込手数料が安いことです。
一見するとBASEもSTORES.jpも振込手数料は250円で同じに見えるのですが、BASEは振込金額が2万円未満の場合に500円の事務手数料が発生するため、2万円未満の振込が多いネットショップの場合、損をしてしまいます。
それに比べてSTORES.jpは一律で250円の明朗会計なので、少額で振込申請を頻繁にする人にとってはお得です。
決済方法が多い
STORES.jpの3つ目のメリットは、決済方法がBASEに比べて多い点です。
BASEも以前は対応していなかったPayPalに対応するなど、決済方法を増やしてきてはいます。ですが、STORES.jpの方が代金引換などにも対応しており、さまざまな支払い方法をサポートしています。
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STORESでネットショップを始めるデメリット
STORESでネットショップを始めるデメリットは以下の3つです。
- スタンダードプランは月額費用がかかる
- 売上金の振り込みに時間がかかる
- プランが2種類しかない
スタンダードプランは月額費用がかかる
STORES.jpでネットショップを始める1つ目のデメリットは、月額費用が毎月2,178円(税込)かかることです。
フリープランならばBASEと同じく月額無料ですが、その場合、独自ドメインの設定やアクセス解析、決算手段のカスタマイズができません。また、代引き・AmazonPayなどの一部の決済が利用できません。
さらに決済手数料がスタンダードプランの3.6%に対して1.4%高い5%になり、売上時のコストが増えます。そのため、本格的なネットショップを運営するならばスタンダードプランを選ぶことが多く、月額費用という点でBASEよりコストがかかってしまいます。
売上金の振込に時間がかる
STORES.jpの2つ目のデメリットは、商品が購入されて売り上げが発生してから手元に売上金が振り込まれるまでに時間がかかる点です。
BASEでは振込申請から10営業日ですが、STORES.jpでは月末締め・翌月未払いとなっており、1日でも早く売上金が欲しいネットショップにとっては切実な問題になるかもしれません。
この点に関しては、スピードキャッシュというサービスで急いで入金してもらうことができますが、3.5%の手数料が発生してしまいます。
プランが2種類しかない
STORES.jpの3つ目のデメリットは、プランが2つしかない点です。
BASEは月額無料のプランしかありませんが、実際はAppsという機能により、有料の機能を必要に応じて付加できます。
BASEの追加機能は以下のとおり。
ロゴ非表示 | 500円 |
---|---|
不正決済保証 | 980円以上 |
早期振込サービスなどの振込申請プラス | 980円 |
BASEは必要に応じて個別に支払う形になっている点で、STORES.jpよりも選択肢が多いと言えます。
ネットショップ開設でBASEがおすすめな方
BASEで魅力的な点のひとつが、商品の在庫がなくてもネットショップを始められることです。
売れるかどうかわからない在庫を抱えるのはデメリットですが、BASEならば商品のデザインをアップロードするだけでネットショップが始められ、最初から在庫を用意する必要はありません。
BASEではデザインを入稿するだけで、スマホケースやTシャツなどのオリジナルグッズを販売することができ、配送までの全てをBASEの提携会社が行ってくれます。そのため、オリジナルデザインのグッズをネットで販売してみたいという方にお勧めです。
また、BASEでは、Instagramの投稿にショップへのリンクをタグ付けすることで、Instagramを通して商品を販売できるAppsが利用できます。そのことから、Instagramを活用して売り上げを伸ばしたい方にもおすすめです。
ネットショップ開設でSTORESがおすすめな方
STORES.jpは、BASEと比べて振込手数料が一律250円なので、少額で頻繁に振込申請をしたいネットショップオーナーの方にはSTORES.jpがお勧めです。
BASEも基本の振込手数料は250円ですが、2万円未満の振込の場合は500円の事務手数料が発生してしまい、頻繁に2万円未満の振込申請をする場合不利益です。
また、BASEは月額費用が無料ですが、BASEロゴの非表示や不正決済保証や振込申請プラスといったオプションを使う場合、2,460円以上かかってしまうかもしれません。それに比べると、STORES.jpは有料のスタンダードプランが2,178円(税込)のため、お得になる場合があります。
他にも、様々なデザインのテンプレートが最初から用意されているため、お店のイメージにあったデザインを自作するのが面倒という方にもお勧めです。
以上のことから、全ての機能を使って本格的なネットショップを月額費用を抑えて行いたい方にはSTORES.jpがおすすめです。また、STORES.jpもフリープランで月額無料から始めることが出来るので、そちらで実際に試してからスタンダードプランにステップアップすることもお勧めです。
売上が上がっても総合的な手数料はSTORES.jpの方が安いため、コスパよく運営したい方にもおすすめです。
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BASEとSTORESの比較でよくある質問
BASEとSTORES.jpに関してよくある質問と回答をまとめました。
- 海外向けのネットショップならどちらを使うべき?
- BASE・STORES.jp・カラーミーで初心者向けはどれ?
- BASEとSTORES.jpを両方使ってもいい?
海外向けのネットショップならどちらを使うべき?
BASEとSTORES.jpいずれも英語対応、海外通貨で決済が可能です。言語設定や支払い方法に違いはありますが、主要な国すべてに対応しているわけではないので、海外販売に関しては大差はありません。
そのため、海外販売を考えている方には、どちらでもよいというのが答えになります。
BASE・STORES.jp・カラーミーで初心者向けはどれ?
BASE・STORES.jp・カラーミーショップの中で初心者向けなのは、BASEです。BASEは初期費用・月額費用がかかりません。クレジットカード決済の審査も不要です。
さらに、入金サイクルが他社に比べ早く、開設初期の売上が少ないときでも、資金繰りがしやすいという利点もあります。ネットショップ初心者にとっては、開設してから軌道にのせるまでが大変であるため、これらの特徴をもつBASEがオススメです。
何を導入すべきか迷ったら、ホームページ作成ソフトを比較してみてください。
BASEとSTORESを両方使ってもいい?
BASEとSTORES.jpを両方使って複数店舗を出店することは、オススメしません。
理由は、ここまで述べてきたとおり、それぞれメリット・デメリットをもっているからです。
メリット・デメリットをよく理解した上で、それぞれの特徴を活かしたショップをつくりたい場合は両方使ってもいいと思います。
しかし、複数店舗を別々のサービスで管理するのはとても手間がかかるため、ネットショップの経験が少ない人は同一のサービスで複数店舗を出店した方がよいです。
BASEとSTORESの特徴を押さえて自分に合ったほうを選ぼう
以上、BASEとSTORES.jpをメリット・デメリット、両者の違いなどから比較しました。
どちらも無料で始めることができ、初心者を意識したつくりになっていますが、運用面を考慮すると、それぞれの違いを知っておいた方がよいです。
どのように運用していきたいかを決めてから、その方針にあったネットショップを選びましょう。