麻薬投与の罪で俳優人生が“転落”したユ・アインがノミネートされた。
韓国映画監督協会(以下、DGK)が主催し、韓国映画の監督たちが直接候補と受賞者を投票で選定する授賞式「第23回ディレクターズ・カット・アワード」の各部門ノミネート作品が公開された。
5月20日19時から開催される「第23回ディレクターズ・カット・アワード」は、2024年1月1日から2025年3月31日までに発表された「DGK」の正会員および準会員の監督による映画およびドラマシリーズを対象としている。

今回注目を集めているのは、ユ・アインが映画『勝負』(原題)で男優賞候補にノミネートされたという点だ。今回の授賞式では、前回(第22回)と同様に計13部門の候補が発表されており、男優賞にはユ・アインのほか、『ミッキー17』のロバート・パティンソン、『朝の海、カモメは』のユン・ジュサン、『勝負』のイ・ビョンホン、『破墓/パミョ』のチェ・ミンシクが名を連ねており、熾烈な競争が繰り広げられる見通しだ。
ユ・アインは2020年9月から2022年3月にかけて、病院で睡眠用を口実に医療用プロポフォールを181回投与し、2021年5月から2022年8月にかけて他人名義で睡眠薬を44回違法に処方したとされ、向精神薬の使用に関する麻薬類管理法違反などの容疑で在宅起訴された。
その後、2024年2月に一審判決が出され、ユ・アインには懲役1年、執行猶予2年、罰金200万ウォン(約20万円)、追徴金約154万ウォン(約15万円)、80時間の社会奉仕、40時間の薬物治療プログラム履修の有罪判決が言い渡され、5カ月の収監を経て釈放されたが、検察側が上告状を提出しており、現在は大法院(最高裁)の判決を待っている状態だ。

こうした状況の中、彼が出演した映画『勝負』は成功を収めている。
先週も『勝負』は3週連続で1位を記録し、驚異的な勢いを見せた。作品は損益分岐点となる観客180万人を超えた。
さらに、ユ・アインが主演する映画『ハイファイブ』(原題)も公開を控えている。
『ハイファイブ』側は4月21日、6月3日に公開することを発表し、ローンチポスターを公開。ユ・アインが主演を務める本作は、2021年にすでに撮影を終えていたが、ユ・アインの騒動により約4年越しに公開されることとなった。ただし、配給会社NEWは「作品の広報活動にユ・アインは参加しない」と明らかにしている。
(記事提供=OSEN)
◇ユ・アイン プロフィール
1986年10月6日生まれ。本名オム・ホンシク、韓国・大邱(テグ)出身。2003年のドラマ『四捨五入』でAraの恋人役を演じ一躍有名に。デビューから1年でファンミーティングが開催されるほど異例の速さで人気を高めるが、芸能活動を一時休止。2006年から活動を再開し、様々なドラマや映画で助演を務める。2010年のドラマ『トキメキ☆成均館スキャンダル』で強い存在感を発揮し、ドラマ『ファッション王』『チャン・オクチョン』『密会』、映画『ワンドゥギ』『ベテラン』『王の運命 -歴史を変えた八日間-』『バーニング 劇場版』『#生きている』などの話題作に出演した。