“韓国のイチロー”ことイ・ジョンフ(26、サンフランシスコ・ジャイアンツ)がメジャーリーグで初の1試合3三振を喫し、無安打で沈黙した。
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イ・ジョンフは4月15日(日本時間)、敵地シチズンズ・バンク・パークで行われたフィラデルフィア・フィリーズ戦に「3番・中堅手」で先発出場した。
記録は5打数無安打3三振だった。イ・ジョンフが1試合で3つの三振を喫したのはメジャーリーグ進出後初めてだ。シーズン打率は「0.352」から「0.322」へと下がった。
1回は見逃し三振、2回は二ゴロに倒れ、5回はフルカウントの末に空振り三振を喫した。7回は再び空振り三振に倒れると、9回の一死三塁のチャンスでも二ゴロに打ち取られた。

イ・ジョンフが沈黙したものの、ジャイアンツ打線は2回にタイラー・フィッツジェラルド(27)の3ラン本塁打含む大量6得点のビッグイニングを作った。以降もウィリー・アダメズ(29)がソロ本塁打、マイク・ヤストレムスキー(34)が2ラン本塁打と続き、チームは10-4の完勝を収めた。
ジャイアンツは現在までのシーズン成績を12勝4敗としている。
◇イ・ジョンフ プロフィール
1998年8月20日生まれ。日本・愛知県名古屋市出身。身長185cm。韓国のプロ野球選手。サンフランシスコ・ジャイアンツ所属。父親は1998~2001年に中日ドラゴンズに在籍したイ・ジョンボム(李鍾範)。高校卒業後の2017年にネクセン・ヒーローズ(現キウム・ヒーローズ)でプロデビューし、同年の新人王を受賞。ゴールデングラブ賞(NPBのベストナインに相当)に2018~2022年の5年連続で選ばれており、2022年はシーズンMVPと打撃5冠(首位打者、最多安打、最多打点、最高長打率、最高出塁率)に輝いた。2023年WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に出場した。2023年12月13日、米メジャーリーグのサンフランシスコ・ジャイアンツと6年総額1億1300万ドル(日本円=約164億円)で契約した。愛称は「韓国のイチロー」。