妻と離婚できないまま、不倫関係の女優と子どもをもうけたばかりのホン・サンス監督(64)の新作映画が、韓国で公開されることが決まった。
4月14日、製作会社Jeonwonsaはホン・サンス監督の新作『その自然が君に何と言うのか』(原題)が5月14日に韓国公開されると伝え、ポスターと予告編を公開した。
本作は、今年2月に第75回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門に招待され、映画界の注目を集めた。ホン・サンス監督は製作、脚本、演出を一手に引き受け、不倫関係である女優キム・ミニ(43)が制作室長として参加し、作品の完成度を高めた。
映画には、ハ・ソングク、クォン・ヘヒョ、チョ・ユンヒ、カン・ソイ、パク・ミソなど多様な俳優が出演し、スクリーンを彩る予定だ。

ベルリン国際映画祭のTricia Tuttles執行委員長やディレクターらは、本作を「私たちは皆、あなたの最新作を観ながら、この映画を形作っている形式の言語とそのリズム、そしてその中に込められた洞察を愛しながら観た」と称賛した。
さらに「『その自然が君に何と言うのか』は、人間に対する、そして人と人との間に流れるものについて、非常に直感的だと感じた。それでいながら、多くの瞬間で痛烈でユーモラスかつ笑いを誘うものだった」と、作品への高い満足感を表明した。
この映画には、不倫関係にあるとされるキム・ミニが制作室長として参加している。
ホン・サンス監督とキム・ミニは、2015年の映画『正しい日 間違えた日』を通じて出会い、22歳の年の差を乗り越えて恋人関係に発展した。ホン・サンス監督は2017年の映画『夜の浜辺でひとり』の記者会見で、「キム・ミニとはお互いに愛し合う関係」と公言している。

キム・ミニは『夜の海辺でひとり』(2016)、『クレアのカメラ』(2016)、『それから』(2017)、『草の葉』(2017)、『川沿いのホテル』(2018)、『逃げた女』(2020)、『イントロダクション』(2021)、『小説家の映画』(2022)など、ホン・サンス監督の主要作品で主演を務めただけでなく、近年は制作室長としても関わり、映画のパートナーとしての姿を見せている。
キム・ミニは最近、ホン・サンス監督の息子を出産したと伝えられた。
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