NMB48・上西怜の卒業コンサートが、3月27日に大阪・オリックス劇場で開催。姉でありNMB48の1期生である上西恵がサプライズ出演し、観客を驚かせた。
同コンサートは「Overture」が流れた後、ソロ曲「法るきー(法るれた)」でスタート。その後、福野杏実と西島梨央の「ジッパー」が終わったところでカウントダウンが始まり、幕が下ろされると、怜と恵の姿が。「けいちゃんが来てくれました!」と怜が紹介し、姉妹で一緒に「ハートの独占権」を披露した。歌唱後、怜が恵にサプライズで手紙を読むと、1行読んだだけで恵の目には涙が。恵は「ありがとう。びっくりです。まさかの逆サプライズみたいな。大切にします」と言い、手紙を受け取った。

また、同期5期生の小嶋花梨と水田詩織と共に3人で「思い出のほとんど」を歌唱。その前には、水田から「5期生3人、家族みたいな存在だし、何でも言い合える素敵な関係だなって思ってます。3人の誰かに何かある時は自分のことのように何時間も話を聞き合うし、会えない時は何時かでも電話をして悩み相談をしています。真面目な話をしていたかと思うと、気づいたら関係ない話をいっぱいして、電話を切る頃には『バイバイ』って言ってるあの時間が本当に大切な思い出だなって思います」という想いが明かされた。
一方で小嶋も、「9年間を振り返ると私の隣にはいつも怜ちゃんがいました。たくさんの思い出の中で印象に残っていることは怜ちゃんの泣いてる姿です。4年ぐらい前に一度、怜ちゃんが卒業を決意したタイミングがあって、卒業の日程も決まりかけていた時に同期3人でお泊まりをしました。お風呂に入っていた怜ちゃんが急にドタバタと走ってきて、ずぶ濡れの怜ちゃんが泣きながら私たちに。その姿がすごく愛しくて、怜ちゃんの隣で支えなきゃなって思った瞬間でもありました。あの日、泣いてる怜ちゃんと、詩織ちゃんと私と『もう少し頑張ろう』ってお互いの背中を押し合ったあの時があったから今があります。今日まで、この同期3人で活動できて嬉しかったよ。怜ちゃん、ありがとう」と、涙ながらに思いを伝えた。

さらにサプライズとして同期の山本彩加と梅山恋和が登場し、ユニット“LAPIS ARCH” の「好きになってごめんなさい」を歌唱。山田寿々、岩田桃夏も登場し、小嶋と水田も加わって7人で「友達」を歌った。


そしてアンコールでは、怜が淡いブルーのドレスで登場。深々とお辞儀し、「NMB48に加入してからの9年間、ずっと恵まれた道を歩いてきました。ありがたいことに、何かあるごとに選んでいただいて、前を歩いてくださる先輩方の背中を見てやってきました。妹として、若手として期待していただいて、『その期待に応えたい。頑張らなきゃ!頑張りたい!』ってそれだけを思って上を見て歩いてきました。でも、その期待に応えたいという自分と、自信のない自分とのギャップがすごく苦しくて、『私は私なんだ』って思えば思うほど、周りのメンバーと比べてしまって苦しんだ時期がありました。でもファンの皆さんは、そんな私をいつも一人の“れーちゃん”として見てくださって、私が見たいって思った夢や目標も、見たいって思った景色も全部見せてくださりました。本当に皆さんと過ごした出来事一つ一つが私に自信をくれて、何度も立ち止まって挫けそうになった時があったんですけど、皆さんのおかげでここまでやってくることができました。いつもたくさんの応援ありがとうございます。加入してからの9年間の活動は本当に何も悔いがないです! 全部やり切ることができました! これからも皆さんと一緒に笑顔の道を、自分らしく、自分のペースで“楽しい”って思うこと、ワクワクする未来に向かって歩いていきたいと思います。9年間、本当にありがとうございました」と、ファンに対して感謝を述べた。

そして「夕陽はどこへ行く?」「我が友よ、全力で走っているか?」を全員で歌唱した後、「みんなと過ごしてきた時間は本当に楽しくて、嫌なこととかしんどいこととかあった時はみんなと笑い合ってる時間だったり、なんでもない他愛もない話をしている時間が、全部を忘れさせてくれて、その時間が大切で宝物でした。後輩のみんなには、元気さとフレッシュさに、ファンの皆さんと同じようにパワーをもらってました。これからみんなの輪の中に自分がいなくなるんやって思ったら、みんなとの大好きな時間がなくなるんやって思ったら、すごく寂しいです。でも、今日までの時間を思い出して『みんなも頑張ってる』って思って私も頑張るので、頑張ってください。夢とか目標ももちろん大事だと思いますけど、何よりもみんなが楽しんで活動できることを願っております。そしてこれからは、私も一ファンとしてみんなのことを応援しています。今までありがとう。今日は楽しいライブを一緒に作ってくれてありがとうございました」とメンバーへのメッセージを送った。
小嶋がメンバーを代表して上西に花束を贈呈すると、ラストはNMB48のライブに欠かせない曲「青春のラップタイム」で締めくくり。場のファンに向けて手を振りながら、「今日のコンサートで皆さんと一緒に過ごした時間のおかげで、本当に何の悔いもないです! こういう気持ちにさせてくださったのは皆さんのおかげです。9年間、本当に本当にありがとうございました!皆さんのことがこれからもずっとずっと大好きです!」と言い、ステージを後にした。

