俳優の横浜流星が16日、NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』初回完成試写会に出席した。
同作は吉原の貸本屋から始まり、「江戸のメディア王」となった横浜演じる主人公・蔦屋重三郎(蔦重)の生涯を中心に描く物語。二日前に初めて完成版を見たという横浜は「吉原を舞台にした新たな大河ドラマです。戦国の合戦はありませんが、商いの戦いの展開がスピーディーで、痛快なエンターテインメント作品になっています。蔦屋重三郎、そして登場人物を愛していただけると嬉しい」とコメントした。
コロナ禍に同作の話をもらったという横浜。この作品を通じて視聴者にどのような影響を与えたいかを尋ねられると「エンタメの楽しさを伝えて日本を元気にしたいと感じました。蔦重の生き方を見て、何か感じてもらえることがあればそれだけで嬉しいです」と笑顔で語った。
2014年に『烈車戦隊トッキュウジャー』(テレビ朝日)にて緑役「トッキュウ4号 ヒカリ」を演じた横浜は、蔦重の着物が緑色であることについて「緑には縁がある」とコメント。青色の着物も検討したが、最終的にはエネルギッシュで埋もれないとして緑の着物が選ばれたという。「一章はずっと緑の着物を着ています。二章、三章では着物の色も変わってくるので、そこの変化も楽しんでいただけたら」と今後の展開を語った。
この作品で挑戦したことを聞かれた横浜は「すべてですね」と即答。続けて「これまで自分が触れてこなかった世界観やキャラクターに挑戦しましたし、NHKの作品も大河ドラマも初めての挑戦です。挑戦だらけだからこそ、それを乗り越えられるようスタッフ一同全力で取り組んでいきたい」と笑顔でコメントした。
また、現場に向かうときの心構えを尋ねられると「自分がやるべきことを全力でやるという心構えでやっています。自分の頑張っている姿を見て、他の方が"自分も頑張ろう"と思ってくれると嬉しいなと。限られた時間の中でも妥協しないことを大切にしています」と想いを語った。
大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』は1月5日(日)、20時よりNHKで放送される。(TEXT:平木昌宏)