『M-1グランプリ2024』の決勝進出者発表会見が12月5日に開催。史上最多となる1万330組の中から勝ち抜いた決勝進出者9組が明らかとなった。
決勝進出を果たしたのは、ママタルト、令和ロマン、ジョックロック、真空ジェシカ、エバース、トム・ブラウン、ダイタク、ヤーレンズ、バッテリィズの9組だ。ママタルト、ジョックロック、エバース、ダイタク、バッテリィズの5組は初の決勝進出となる。
決勝進出の感想を聞かれたママタルト・大鶴は、「みんながよくこれをゴールインと言いますが、私はスタートなのかなと思います」と落ち着いた口調で言い、相方の檜原が「それサツマカワRPGさんとでか美ちゃんさんの結婚式での長すぎる牧師の挨拶」とツッコミ。令和ロマン・髙比良くるまは司会のマヂカルラブリー・野田クリスタルから「どういう気持ちで参加してるんですか?」と聞かれ、「通過点、ただそれだけです」と余裕の発言をすると、松井ケムリが「王者すぎる! それじゃ悪役だよ」と慌てて止めに入った。
その後も孤高の王者風にボケ続けた髙比良だが、「発表後に誰も駆け寄って来なかった(笑)」という王者ならではの切ない本音も。松井は、昨年の優勝賞金1,000万円を事前の約束によりすべて髙比良にあげてしまったため、「今年は1,000万円を取り返しにきました。忘れ物の1,000万!」と宣言する。
ジョックロック・福本はネタ同様に「めちゃくちゃうれしー!」と立膝ポーズで雄叫び。マヂカルラブリーの2人が「見てたやつだ」「生だ」と喜ぶと、すかさず「CMとかに使いやすいので」とアピールしてみせる。また、4年連続の決勝進出となった真空ジェシカは、「さっきまで犬の姿だったので」などと川北がボケ三昧。隣に立つ福本と叫び合う即興のボケがハマり、会見中に何度も2人でボケ合っていた。
一方でバッテリィズは、「名前呼ばれへんかなと思ったら、呼ばれてうれしかったです」「賞金は全部親にあげます。あげたら喜ぶんで」など、エースが素直すぎるコメントを連発する。
昨年令和ロマンに敗れ準優勝となったヤーレンズは、楢原の「憎っくき令和ロマンを倒す」というコメントが不発に終わったため、出井が「いけすかない王者を俺が倒してやりますよ」と前に出るも、川北に絡まれすぐに引っ込んでしまう。ラストイヤー&準決勝進出6回目にしてついに決勝への切符を掴んだ双子コンビ・ダイタクは、発表の際のリアクションについて「2人がかぶったら『双子だな』ってなるし、合わなかったら『双子なのに』ってなるので、ちょっとだけ合ってると思います」と2人で照れ笑い。「泣くかと思ったんですが、うるうるくらいで。でもその後、出所明けくらい後輩たちが来てくれたので泣きました」とも明かした。
そして6年ぶりに決勝に返り咲いたトム・ブラウンは、「2018年のときは優勝目指していたのに、『飛び道具』『爪跡残せればいいじゃん』って言われて正直ムカついていた。6年越しにようやく決勝に行けたので、正直死ぬほどうれしいです」と告白。またケイダッシュステージからトム・ブラウンとヤーレンズ2組が決勝に進出したということで、事務所初の優勝コンビ誕生への期待も膨らませた。
エバースの町田は発表の瞬間について「ゾーンに入ってました」の一点張り。堂々としているように見えるも、野田から2人とも緊張しやすいことをバラされると、佐々木は「準決勝で緊張しないようにすべてのライブを準決勝だと思ってやったら、緊張して全部噛んだんです」と明かし、会場を笑わせた。
生配信終了後の質疑応答では、現王者として優勝の決め手を聞かれた髙比良が、「M-1への愛じゃないでしょうか」とキッパリ。松井は冷静に「一番おもしろい漫才をした人が優勝すると思います」とコメント。続けて「ここだけは負けていない」という点について聞かれると、「実績」「それだけは負けてないと思います」と2人で胸を張った。
彼らが漫才日本一の称号を競う決勝戦は、12月22日18時30分より、ABCテレビ・テレビ朝日系列にて全国ネットで生放送。敗者復活戦も同日15時から行われ、ここで選ばれる1組を加えた計10組が優勝を争う。
決勝進出を決めたコンビの一覧は、以下の通りだ。
■決勝進出者9組
ママタルト ※初進出
令和ロマン
ジョックロック ※初進出
真空ジェシカ
エバース ※初進出
トム・ブラウン
ダイタク ※初進出
ヤーレンズ
バッテリィズ ※初進出