24日21時からのNHKスペシャルは「雪冤(せつえん)の歳月 ~ひで子と巖 奪われた58年~」が放送される。
なぜこれほど長い時間がかかったのか。58年前に一家4人殺害の犯人とされ,半世紀以上を死刑囚として生きた袴田巌さん(88)。ようやく開かれた再審で10月9日、無罪が確定した。
死刑執行の恐怖から妄想世界に生きる弟と、無実を信じ支え続けた姉。番組は、10年にわたり姉弟に密着取材し、二人を苦しめた司法制度の課題とは何なのかを問いかける。
弟の無実を信じ、裁判のやり直しを求め続けたのは姉のひで子さん(91)。長年にわたる拘禁で精神が蝕まれ、会話もままならない弟を支えながら、重い司法の扉を叩き続けた姉。無罪を勝ち取るまでを追った記録である。