山中瑠子監督の長編デビュー作『ナミビアの砂漠』が、国際映画祭で続々と受賞を果たしている。
第77回カンヌ国際映画祭では、国際映画批評家連盟賞を受賞。カンヌでのワールドプレミア上映後、上海国際映画祭でアジアプレミア上映を経て、日本での公開を迎えると都内を中心に満席回が続出した。
さらに、11月7日から17日にかけてタイ・バンコクで開催された第16回バンコク世界映画祭のコンペティション部門では、最優秀作品賞(ロータスアワード)を受賞。日本映画が同映画祭で最優秀作品賞を受賞するのは今回が初となる。
審査員は同作を「若い世代の幻滅とフラストレーションを、自分探しを続けている主人公のカナを通して描き、私たちを魅了した。つかみどころのない若い彼女が身近に感じられる作品である」と評した。
山中監督は受賞コメントで「ロータスアワードというとても素敵な賞をいただけで嬉しいです!わたしが初めて監督した映画『あみこ』で、レディオヘッドの「Lotus Flower」という曲を登場させたこともあり、蓮には特別な思いがあります」と喜びを語った。
同作は11月13日にフランスでも公開され、その後アメリカ、カナダ、台湾、韓国などでの上映も予定されている。