グラビア情報誌『sabra』(小学館)が、「電子雑誌」として約15年ぶりに復活した。復刊号は10月1日より、各電子ストアに加えて雑誌読み放題サービス(dマガジン、楽天マガジン、Kindle Unlimited)にも配信される。
『sabra』は2000年に“web世代のエンターテインメント情報誌”として創刊され、2010年に休刊するまで映画、音楽、ファッション、スポーツ、旅、アイドルグラビアなどさまざまなエンターテインメント情報を提供してきた。とくに女性モデルたちの魅力を引き立てる斬新で大胆なグラビアは、世界的グラフィックデザイナーであるエリック・ヘイズがデザインしたロゴとともに、当時10~30代の男性を中心に支持を集めた。休刊以降も有料サブスクリプションサービス『sabranet』としてグラビア写真集を提供してきたが、今回は「電子雑誌」というスタイルでの復活となる。
新生『sabra』は年4回配信の季刊で、復刊号の表紙は10代の頃から『sabra』に登場していたグラビア界の現役レジェンド・小池里奈が務める。また小池を筆頭に、澄田綾乃、斎藤恭代、ちとせよしの、戸田れい、近藤みやび、小日向結衣、鈴木聖、乙陽葵、花咲楓香といった10名の人気グラドルの厳選グラビアを収録している。
コラムやインタビュー記事も充実しており、「世界のキタノ」ことビートたけしのコラム連載「常識があぶない。」が巻頭を飾る。他の連載陣は『鬼の筆 戦後最大の脚本家・橋本忍の栄光と挫折』(文藝春秋刊)で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した映画史・時代劇研究家の春日太一、小説『ニムロッド』(講談社刊)で芥川賞を受賞した作家・上田岳弘、ファッション業界で数々の異業種コラボを手掛け、「食」に深く精通する梶原由景。また、還暦を超えて新ユニット「B.O.C」で再デビューしたSAM & DJ KOOのインタビュー記事も掲載している。
『sabra』編集長・山内健太郎は「心ときめくグラビアから時代の本質を突くビートたけしさんのコラムまで、硬軟自在なラインナップが『sabra』の魅力。紙の時代のDNAを継承しつつ、当時を上回る熱量の誌面を目指します」とコメントしている。