世界三大映画祭と呼ばれる「ヴェネチア国際映画祭」のエクステンデッドリアリティ(XR)部門「Venice Immersive」のコンペティション作品に、没入体験型VR映像『機動戦士ガンダム:銀灰の幻影』がノミネートされた。ガンダムシリーズの国際映画祭へのノミネートは初。 同作は、バンダイナムコフィルムワークスと多数のVR作品を生み出したAtlas Ⅴ社との共同制作。ストーリーは、今年で45周年記念を迎えるガンダムシリーズの時代の一つ、“宇宙世紀”0096年を舞台とし、連邦でもジオンでもない非公式の傭兵組織アージェント・キールに所属する主人公として物語に参加しながら、実物大の宇宙世紀を体験できる映像作品だ。 鈴木健一監督はノミネートを受け「ヴェネチア国際映画祭のイマーシブ部門にノミネートいただき、心より感謝申し上げます。そして、VR映画『機動戦士ガンダム:銀灰の幻影』に参加できたことを大変嬉しく思います。私も含めVRに初めて取り組むスタッフも多く、制作過程では困難を極めましたが、Atlas VやスタジオALBYONの協力のもと、VR特有の演出技法やCGの技術的なレギュレーションなど、多くの問題について、積み木を一つ一つ積み上げるように皆で解決することが出来ました。今後、このようなVR映画は新しいフォーマットの一つとして確立していくと信じています」と喜んだ。 なお、本年度のXR部門「Venice Immersive」はラッヅァレット・ヴェッキオ島で開催される。