日本でもその人気は凄まじく、今月16日からスタートした初の日本・韓国5大ドームツアー「Stray Kids 5-STAR Dome Tour 2023」のチケットは全公演即時ソールドアウト。250万件以上の応募が殺到し、FC会員でさえ入手困難の“プレミアムチケット”となった。
今、世界で最もチケットがとれないアーティストといっても過言ではない「Stray Kids」。今回はそんな彼らの注目したい魅力を4つ紹介していきたいと思う。
1.“自己制作型”だから成せる、唯一無二の世界観
楽曲制作やレコーディング時のディレクションなど、すべての作業を自ら行っている「Stray Kids」。時にはMVのコンセプトやライブ演出までも提案する、いわゆる“自己制作型”のアイドルグループだ。
グループ名には「彷徨う子供たち」という意味があり、「決められた枠に囚われず、どのグループとも違った個性と自由奔放な魅力を発信する」という意味も込められている。
どこか“クセになる”音楽を得意としてきた彼らの個性は、2020年にリリースした「God’s Menu」の大ヒットにより世界中に一気に広まった。楽曲制作を料理になぞらえた「God’s Menu」、時代劇映画さながらの壮大なMVも話題となった「Thunderous」など、独創的なアイディアと共に発信される楽曲は次々と大ヒット。彼らにしか生み出せない唯一無二の個性が、人々の心を常に鷲づかみにしているのだ。
2.中毒性のあるメロディーと奇抜な振り付け
一度聞いたら頭から離れないような“中毒性”のあるメロディーと奇抜な振り付けも、Stray Kidsが他グループと一線を画す特徴のひとつだ。
「God’s Menu」では、「DUDUDUDUDUDUDU」という力強い音に合わせて包丁で食材を切る動作を取り入れ、鳥のさえずりが特徴的な「MANIAC」では指をすり合わせて鳥の羽ばたきを表現。ドアをノックする擬音に着目した「Back Door」では、ノック音やドアをくぐる仕草を振り付けに用いるなど、楽曲の世界観を目でも楽しめる面白い仕掛けが詰まっている。一人がミスをしたら全体が崩れてしまうような、フォーメーション重視の団体ダンスも必見だ。
また、チャンビンやハンなど、アイドルの域を超えたラップスキルをもつメンバーも在籍。高速ラップに柔らかなバラード調のメロディーが絡んできたと思えば、ユニークな効果音でアクセントを効かせていたり、様々な曲調や音で細かく構成された楽曲は、まるで1本の映画を観ているような濃さを感じる。
3. “天才肌”が集結!メンバーのポテンシャルの高さ
メンバーは、バンチャン、リノ、チャンビン、ヒョンジン、ハン、フィリックス、スンミン、アイエンの8人。楽曲はすべて、バンチャン・チャンビン・ハンの3人によるユニット「3RACHA」が作詞・作曲・編曲を手掛けている。
大ヒット曲「Back Door」を6時間で完成させるなど、類い希なるセンスとスキルは“天才”と評され、Stray Kidsの音楽の核を担う存在だ。
また、ダンス面でグループを牽引するリノはBTSのバックダンサーとして活躍していたほどの実力者。同じくメインダンサーのヒョンジンとフィリックスは世界的ブランドのアンバサダーを務めるなど、ファッション界でもグローバルな活動が期待される。
また、オーストラリア育ちのフィリックスは英語も堪能。天使のようなルックスと低音ボイスのギャップも相まって、英語圏でも高い人気を集めている。
ボーカルチームには爽やかで澄んだ歌声で楽曲に深みを与えるスンミン、高い演技力でMVのキーマンとして存在感を放つアイエンなど、8人8色の個性と実力が、高いポテンシャルで揃っているのだ。
4.お互いをリスペクトする、“家族”のような絆
サバイバル番組を経て結成されたStray Kids。そのチームワークの強さは、総合プロデューサーのJ.Y. Park氏が「(Stray Kidsは)1つの体のように見える」と述べたほど。
歌詞にメンバーの名前が登場したり、上下関係を重んじる韓国には珍しく年下メンバーがグループ内で序列上位であったり、グループ創設者でもあるリーダー・バンチャンのメンバー達をまるで“息子”のように見守る温かさなど、どこか人間味溢れる仲の良さが垣間見える。
お互いの才能と人柄をリスペクトしているからこそ滲み出る、アットホームな雰囲気もこのグループの魅力なのだ。
以上、今回は4つの魅力を挙げてみた。
様々な記録を樹立する度、必ずSNSやスピーチを通して、STAY(Stray Kidsのファンネーム)への感謝を伝えてきた彼ら。ファンネーム「STAY」は、”Stray”から“r(REASON=理由)”をとった造語で、「成長する過程もいつも一緒にいてほしい」という彼らの願いが込められている。
今や、発表する楽曲や試みの全てに世界中の注目が集まる「Stray Kids」。
デビュー当時から共に走り抜けてきた「STAY」の存在と応援を追い風に、唯一無二のボーイズグループとしてさらに大きな飛躍をしていくことだろう。