【Pick UP】坂道グループ(乃木坂46、櫻坂46、日向坂46)関連最新ニュース タレントでジェンダーレスモデルの井手上漠が出演する日本郵便のWeb動画『20歳になった私からお母さんへ』が公開となった。 1月9日の成人の日から日本郵便では「成人の日キャンペーン」がスタート。Web動画では、幼少期から自分のアイデンティティと周囲とのギャップに葛藤を抱いていた井手上が、「漠は漠のままでいいからね」とありのままの自分を尊重してくれた母親に対する感謝の思いを、今年新成人となる記念に手紙にして贈るストーリーとなっている。撮影は井手上が生まれて、高校生まで過ごした島根県隠岐諸島で実施。通った中学校や行きつけの喫茶店などを舞台に行われ、手紙を投函するシーンも、実際の島のポストで撮影された。 20歳の目標や、これからの人生、どういう大人になっていきたいか、について井手上は次のようにコメントしている。「私が好きな言葉があって、一つは『好きこそものの上手なれ』です。好きなことを通して本当の自分らしさを見つけて今の私があるから。好きなことっていうのは隠すものじゃなくて開花させるものだと、この20年間ですごく学ばせてもらったので、これからも好きなことに囲まれながら、好きなことを大事にしながら生きていきたい。もう一つは『人生は何を得るかではなく、何を残すかにある』という言葉です。誰でも生きていれば得ることはありますけど、それを次の世代、時代に残すことが、今を生きる私たちにできることだと。言葉でも、形があるものでも、何かをこの世の中に残すことが、私の目標です。もしそれが自分の好きなことの中から残せたとしたら、一番理想ですね」。 Web動画の他にも、手紙をモチーフにした新聞、ラジオCM「成人の誓い」、インターネットなど各媒体での広告も順次展開される。【日本郵便「成人の日キャンペーン」井手上漠の手紙全文】20歳になった私からお母さんへお母さん、20歳になりました。私は今、社会の波の中で溺れそうになりながら必死に生きています。「大人」になって思うのは、言葉では伝えきれないお母さんへの感謝の気持ちです。中学2年の時にもらったあの言葉は、今も私を守ってくれています。「普通」の男の子達とは好みも感覚も違っていて、自分の性別がわからず周囲から浮いた存在だった頃、お母さんに呼ばれてふたりで話したあの日。性別の悩みを打ち明ける怖さと、私を想ってくれている安堵感、ごちゃごちゃな感情で大泣きしてしまいました。ゆっくりうなずくお母さんのあの優しい目を私は忘れません。そして「漠は漠のままでいいからね」って言ってくれたよね。その言葉をもらった日以来、私は怖いものがなくなりました。「普通だったら漠はどんなに幸せだっただろう、お母さんのせいなんじゃないか」って言われた時もあったけど、全くそんなことないよ。母子家庭で働きっぱなしだったから、学校の行事も来られなかったけど、寂しいと思ったことは一度もなかった。遠足のお弁当はどの子よりも、きらっきらなキャラ弁を作ってくれて、運動会で1番をとれなくても「笑顔が1番だった」って手作りの賞状をくれた。私は世界一幸せな息子です。心配かもしれないけど、私は大丈夫だよ。お母さんがくれた強さと優しさで戦っていけます。成人になって、またいろんな壁にぶつかっていくだろうけど、「漠は漠のまま」ありのままで頑張っていくよ。私を産んでくれて、20年間育ててくれてありがとう。大好き。井手上漠