人気声優の神谷浩史、上坂すみれ、宮野真守が、25日放送の『ボクらの時代』(フジテレビ系)に出演。アニメ『うる星やつら』の声優オーディションの裏側を語る場面があった。
1981年に初めて放送され、未だ根強い人気を誇るアニメ『うる星やつら』が、令和版として36年ぶりに再アニメ化。この日は、『うる星やつら』のメインキャラクターの声を務める3人で対談を行った。神谷は諸星あたる役、上坂はラム役、宮野面堂終太郎役をそれぞれ担当している。
神谷いわく、『うる星やつら』の再アニメ化は前々から業界内で噂があったという。大の原作ファンの神谷は、「その時は(自分は声優として)関われないかもしれないと思ってたから、『やめろやめろ!』と思って」と嫉妬心から反対していたが、その後、オーディションの話が舞い込んで来たため「そしたら話は違うよね!それはもう、やらせてくださいでしょ!」と手のひらを返し、笑いを誘った。
声優のオーディションでは、複数の役柄で申し込むケースも多い。神谷と宮野は、諸星あたる役と面堂終太郎役の2つを受けたという。最初の審査は「テープオーディション」と呼ばれるもので、自分の声を録音した音源を制作側に送る。宮野は「自分の中のあたるが全然出てこなくて。録り終わっても、これでいいのかなって。で、面堂はどんどん出てきて」と、面堂役の方が演技イメージが湧いたという。そして2次審査の「スタジオオーディション」では、面堂役としてのみ呼ばれたと明かした。
上坂は、ラム、三宅しのぶ、サクラの3役を受けたといい、その中でラムが最もピンとこなかったそう。しかし、スタジオオーディションではラム役としてのみ呼ばれ、最終的に採用されたため「本当にびっくりしましたね」と語った。
神谷はあたると面堂の2役でスタジオオーディションに呼ばれ、まずは面堂役で審査を受けた。続いて主人公のあたるを演じる際には、「さぁ、続いてですけれども~!」と審査員をチラ見。「絶対に主人公をやりたい」という”圧”をかけつつ、全力で審査に臨んだと明かし、笑いを誘った。「要望があったら1ミリ単位で芝居変えますよ、みたいな」と話すと、宮野は「収録中なんてそうだもんね。『楽しいな~!』ってずっと言いながらさ」と神谷の様子を明かしていた。