※以下、ネタバレあり
「恋愛の末に結婚するのが正しいわけじゃない」
相変わらず気象庁内で秘密の付き合いを続けているチン・ハギョン(パク・ミニョン)とイ・シウ(ソン・ガン)。上司と部下の関係ながらラブラブの2人だが、結婚という将来を思うとき、その考え方の違いが浮き彫りになる。

「週末はどうする?」と、夜道を歩きながら、何気なくシウがハギョンに聞く。「映画はどう?」「スポーツは?」「ボーリングもいい」と立て続けにたずねるシウに「いいわね」(ハギョン)としか言わないハギョン。幸せそうだが、どこか心ここにあらずという雰囲気が伝わってくる。そんなハギョンにシウは「適当すぎる」と不満を言うが、「全部いいと思った」「一緒に歩くだけでもいい」という優しい言葉に安堵の表情を浮かべる。が、ハギョンの気持ちはどこか落ち着かない。それもそのはず、シウが独身主義者と聞いていたからだ。
ハギョンは、これまで恋愛の先に結婚があるのは自然の流れだと考えていた。しかし、その考えが必ずしも正しくないということをシウの口から出た言葉で思い知らされる。
「1泊2日で済州島へ(行くのもいいね)……ダメだ。この時期は新婚夫婦が多いからパス」とつぶやくシウに、ハギョンが「何が問題?」と聞く。すると、シウは「なんかちょっと息が詰まる。恋愛の末に結婚するのが正しいわけじゃない。だから そう思ってる人たちを見ると…僕だけかもしれないけど窮屈そうに見えるんだ」。これを聞いたハギョンの顔がさらに曇る。
結婚しない宣言をするハギョン
10話では、シウが独身主義者でいる理由が明らかになる。「(結婚は)僕には合わないから。愛と結婚は別問題のような気もするし…結婚すると家族に縛られることになる。それに愛する人に重荷を背負わせたくなくて…」。賭け事に明け暮れ、シウに金を無心する父親の存在が原因であることは明らかだった。「あなたにとって家族は重荷なのね」と理解するハギョンにシウは「あんな父だから…それで絶対に結婚しないと決心した」と告白する。
シウの考えを理解したハギョンだったが、一方で「恋愛の果てには何があるんだろう」「結婚じゃないなら恋愛の果には何があるのかな」とつぶやき悩む。


気象庁では、予報官のオ・ミョンジュ(ユン・サボン)に「結婚しないでください」と言われるシーンも。夫が公務員試験を受けるため1年休職し、自分の稼ぎだけで家族を支えていくことを決心したオ・ミョンジュだったが、仕事で大失敗し問題に。思わず「私は結婚は義務だと思い込んでて、子どももうけましたが大失敗です。1人は気楽でいいですよ。好きなことをして存分に楽しんで生きないと……」と思いを吐露してしまう。
親からは相変わらず結婚相手を探すように最速されるハギョンだったが、ついに「私、結婚しない」と告げる。「結論が極端すぎるわよ」とア然とする母親を前にさらに「決心したの 結婚しない」「今日から独身主義者になる」と宣言してしまう。
描かれる家族は幸せではないが…
『気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!』で描かれる家族は決して幸せではない。ハン・ギジュン(ユン・バク)とチェ・ユジン(ユラ)もお互いを理解できず、しばらく距離を置くことに。シウと一緒にハギョンのマンションに寝泊まりしている予報官のオム・ドンハン(イ・ソンウク)は家族と別居中だ。オ・ミョンジュ(ユン・サボン)は結婚を後悔していることをハギョンに告白してしまう。
「恋愛の先に何があるのか?」とハギョンは自問したが、ドラマの登場人物は「結婚の先には何があるのか?」も同時に問うている。
※Netflixシリーズ『気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!』独占配信中