上西が主演・監督を務める同作は、大阪・西成の日雇い労働者となった元政府諜報機関の工作員・ゴローの生きざまを描く2部作の前篇。
上西は、同作が全国公開を迎えた心境について、「このオミクロンの嵐が吹き荒れる中、ここでロードショーかと。僕は生前、だいぶ悪いことをしたんだと思っています。もう最悪のタイミングだなと思っています」と自虐トーク。「不安の中ですけれど、何とか『西成ゴローの四億円』と一緒に、旅を続けたいなと思います」と思いを吐露した。



“作品を作る上でこだわったこと”については、「ゴローが西成にいかにも住んでいるような人間性を空気で放っている作品にしたいなと思って、衣装も本当に西成で売っている物を買いに行きました。ゴローのドカジャンは300円、ベストも100円、総額1,000円でおつりが来ます」と明かして、会場を驚かせた。
ゴローが愛する元妻役を演じた山崎は、本作について「目立たない役がいなくて、キャラが濃い役達がスクリーンで生きていて、本当に楽しい映画になっています」と魅力をアピール。
シャワーシーンなどの肌の露出がある撮影もあったというが、「監督が何回も『大丈夫なので、言っている以外のことは絶対にさせないので』と言ってくださって…。グラビアのお仕事を何十年もやらせていただくと、話が違うこともあるじゃないですか。(同作では)過激なシーンも安心して撮影できたので、感謝しています」と笑顔で振り返った。


最近は、“幸の薄い役”のオファーが多いという山崎。「幸薄女優と呼ばれていることについてどう思う?」と聞かれると、「めちゃめちゃありがたいです。20代の時はイメージが定まらなかったので、逆に不幸とか幸薄というイメージが付くのは役者としてはありがたいです」と、にっこり。
そんな山崎の「大ファン」という鬼越トマホークの坂井は、「『めちゃイケ』に出ていた頃から大好きなんです。ナイナイの矢部兄貴に騙されて、一枚ずつ脱がされていたんですよ。本当に不幸な女ですよ」と山崎について語り、笑わせていた。