11日21時からは『NHKスペシャル2030 未来への分岐点』(NHK総合)が放送される。
この日の放送のサブタイトルは、「AI戦争 果てなき恐怖」。AIの軍事利用について、アメリカ・ロシア・中国などの軍事大国は、2030年の“実装化”を打ち出している。すでに配備が始まったAI搭載のドローンや戦車に加え、戦争の勝敗を左右する作戦立案や部隊の意思決定など軍事の中枢にもAIの導入が進められようとしている。
現在、AIの軍事利用を規制するルールはなく、国連にて新たなルール作りについての議論が始まったが、規制を求める国と開発を進める国との間の溝は埋まっていない。一方、こうした現状を見かねて、独自に動き始めた若者たちもいる。グーグルの元エンジニアや学生が国際NGOと連携して、世界50カ国でロビー活動を開始。「AIが第三次世界大戦の引き金になりかねない」として実戦配備の前の禁止条約の策定を政治家などに呼びかけている。
NHKスペシャルでは、AIの軍事利用が、戦争をどう変えるのか?兵器開発の最前線や未来予想のシミュレーションから、AIと軍事の“悪魔のランデブー”が何をもたらすのかに迫っていく。番組ナビゲーターを務めるのは女優の森七菜。