iOS 15はFaceTimeが進化、「集中モード」も登場
■FaceTimeにAndroidユーザーを招待可能に
iOS 15では、FaceTimeが空間オーディオに対応。画面内のその人が表示されている位置から届いているかのように音声を聞くことができる。また、マイクの音から機械学習で雑音を分析し、周囲の騒音と声を分離する機能も搭載された。
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複数人でのビデオ通話は、グリッド表示に対応。そして、Appleデバイスでリンクを作成して共有すれば、ブラウザ経由でWindowsやAndroidのユーザーも通話に参加できるようになる。
さらに、FaceTimeで接続中の友達と音楽や映画を共有できる「SharePlay」機能も登場。AppleMusicで音楽を聞いたり、Disney+やHuluなどで映画を見たりできる。再生・停止や早送りなどの操作は参加者全員が行うことができ、テキストメッセージで感想を話し合いながら楽しむといったことも可能だ。
■「通知要約」で通知をまとめて受信
iPhoneの通知は、アイコンのサイズが大きくなり、「メッセージ」などのアプリでは、送信相手のユーザーアイコンが表示されるようになる。
新機能の「通知要約」は、急ぎではない通知を朝や夕方などの設定した時間にまとめて配信するもの。ユーザーのアプリの使い方などに基づいて優先順位が整理され、重要な通知が上に表示されるようになっている。なお、この機能を使った場合も、メッセージなどのすぐに確認が必要な通知は即時配信される。
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■必要なアプリだけが表示される「集中モード」
「集中モード」では、「仕事」「睡眠」などの提案された項目を選ぶことで、通知内容を絞り込むことが可能。iPhoneのホーム画面には、そのときに必要なアプリだけが表示されるので、無関係なアプリで気が散ることを防止できる。
集中モードは1つのデバイスで設定すれば、他のデバイスにも適用され、メッセージアプリなどでは、集中モードを使用中であることが表示される。
■iPhoneをデジタルキーとして使用
「ウォレット」は、iPhone車の鍵として使えるデジタルキーに対応。さらに、ユーザーの自宅やオフィス、ホテルの鍵して使えるようにもしていくという。アメリカでは、今年後半から運転免許証や身分証明証を追加することも可能になる。
このほかに、「写真」アプリでは、保存した写真を使って動画を自動生成する「メモリー」に、AppleMusicから曲を自動で付ける機能が加わった。 また、AirPodsには、Siriを通してiPhoneの通知を読み上げる機能や、手元から離れたときに「探す」アプリで通知する機能が追加される。
iPad OS 15は、マルチタスクやメモが強化
■Split Viewなどのアプリ切り替えがスムーズに
iPad OS 15では、ホーム画面でウィジェットとアプリを一緒に表示できるようになる。また、マルチタスクの使い勝手も向上。ウインドウ上部にマルチタスクメニューが表示され、タップするだけでSplit ViewやSlide Overを使うことができ、切り替えも簡単に行える。
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さらに、新たに用意された「シェルフ」とよばれる場所から、すべてのウインドウを確認したり、他のウインドウに切り替えたりも可能になる。
■どこでもメモが取れる新機能
「メモ」アプリでは、他のユーザーと共有しているメモに@で始まるユーザー名を付けることでその相手に通知できる機能や、タグを使ったメモの分類機能を新たに搭載。
また、他のアプリを使用中にスワイプ操作でメモ画面を表示できる新機能「クイックメモ」も登場した。
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■翻訳
「翻訳」アプリでは、会話を自動で翻訳できる機能が登場。2人の会話の言語を自動で検出して翻訳結果を表示。向かい合ったユーザーがそれぞれの側から相手が話した内容の翻訳を見ることができる。
macOS MontereyはiPadとの横断が可能に
■Mac-iPadを自由に行き来できる新機能
「macOS Monterey」と名付けられた新しいMacOSでは、複数端末を横断する「ユニバーサルコントロール」が利用可能になる。
MacのマウスとキーボードでiPadを操作したり、デバイス間でコンテンツをドラッグ&ドロップしたりできる。さらに、iPadとMacBook、iMacのように3台の端末でも利用可能だ。
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■Safariはタブのグループ化が可能に
Safariでは、タブをグループ化して保存することが可能になる。タブグループは他のデバイスとも同期されるので、iPhoneやiPadで同じタブグループを使うこともできる。
また、タブの色に閲覧中のページの色の一部が適用されるなど、デザインもより洗練されたものに変わる。
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WatchOS 8にはマインドフルネスの新機能
■新機能「リフレクト」が登場
マインドフルネスのための機能として、これまでの「呼吸」に加えて、「リフレクト」が追加された。「感謝していることをひとつ思い出して、なぜそれほど感謝しているかについて考えてみてください」といった質問によって、ユーザーがポジティブな気持ちを持てるようにうながすものだ。
また、睡眠時の呼吸回数を測定する機能も登場。ワークアウトには、太極拳とピラティスが新たに追加される。
■ポートレート写真を文字盤に
文字盤にiPhoneのポートレートモードで撮影した写真を選んだ場合は、人物を認識して自動で最適な構図になるようにトリミングしたものが表示される。
また、AppleWatch内の写真アプリも刷新。メモリーのハイライトを表示したり、任意の写真をタップしてメッセージやメールですぐに送信できるようになる。
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WatchOS 8ではこのほかに、1時間以内の降水量警報の配信を受け取る機能や、複数タイマーの使用、モーションセンサーで手のジェスチャーを検知して、画面に触れずにAppleWatchを操作できるAssistiveTouchなども追加される。
ヘルスケア、プライバシー関連も強化
■ヘルスケア情報を家族と共有
ヘルスケア関連の機能では、転倒リスクを減らすための「歩行安定性」の計測が可能に。モーションセンサーを使い、どれだけ均等に歩いているかをトラッキングできる。歩行安定性が低い場合に通知を受け取ったり、筋力とバランスを高めるためのエクササイズ動画をアプリ内で見ることも可能だ。
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また、活動量や心拍数といったデータを家族などと共有することも可能になる。高心拍数や歩行の変化などがあった場合に通知を受け取ることもできる。
■プライバシーを強化した「iCloud+」が登場
Appleが力を入れるプライバシーに関する機能もさらに強化。Siriを使った操作は、処理速度を担保したま端末上で処理。操作履歴からプライバシーが漏れることへのユーザーの懸念に対応している。
また、メールでは、IPアドレスを隠すことで、メールが開封されたかどうかや位置情報といったデータを送信者が取得できないようにする。さらに、各アプリがユーザーの情報をどのように使ったかを見ることができる「アプリケーションのプライバシーレポート」も確認可能になる。
さらに、よりセキュリティを強化した有料サービス「iCloud+」も登場。ウェブサイトへのアクセス時にユーザーの情報が追跡されないようにする「Private Relay」や、自分のメールアドレスを使いたくない場合に、ランダムなアドレスを発行してそこから本来の自分のアドレスに転送できる「メールを非公開」などを利用できる。
iOS 15はiPhone 6s以降、iPad OS 15は、iPad mini 4/iPad Air 2/第5世代iPad以降およびiPad Pro全モデルに対応。また、watchOS 8はiOS 15がインストールされたiPhone 6s以降とペアリングされているApple Watch Series 3以降に対応する。それぞれの新OSは今秋正式リリース。7月にはパブリックベータ版も公開される。