同ホテルを訪問すると、まず宿泊客の名前とともに愛犬の名前の書かれたボードがお出迎えしてくれる。〇〇様歓迎と書かれたホテルでよく見かけるボードほど派手ではないが、些細な気遣いがうれしい。
そして驚かされるのは、チェックインカウンターのすぐそばに「愛犬コミュニティ広場」（室内ドッグラン）があること。大きさは小型犬ならば十分な広さ。筆者が訪問した日はあいにくの大雨だったが、この室内ドックランのおかげて、車に揺られ続けた愛犬をのびのびと解放することができた。なお、このドックランにはトイレシートや袋も用意されているので、ペットがそそうしても安心だ。ちなみに、ドッグランは室内のほか、中庭に人工芝のランと、普通の屋外ランといった合計3種類のドッグランが用意されている。
ホテル内はほとんどを愛犬と一緒に移動することができる。廊下にはお掃除キット（トイレシート・消臭剤・ウェットティッシュなど）があちこちに用意されているし、リードをかけるフックも目に付くところは、さすがペットと飼い主のためのホテルだ。
部屋タイプは和室が7部屋、洋室4部屋、和洋室1部屋といった12部屋。どの部屋にもペット用のアメニティが用意されているが、客の声を反映してペットの体を拭くタオルも別途用意されているとこがうれしい。和室は、琉球畳風の畳が敷かれているが実はビニール素材でできており、犬の爪がたっても傷がつかない、汚れを取りやすいなどのメリットがある。小型犬用のゲージが用意されているが、部屋に自由に歩かせ、ベットに上がっても良い。
食事はペットと一緒に食べることもできる。食卓には写真のようにペットが座れるケースが用意されていた。料理は「牛のしゃぶしゃぶ」「目板鰈の中華風野菜餡掛け」「蟹真丈饅頭 銀杏仕立て」など繊細な懐石風料理だったが、ペット用にも別料金で食事が用意されており、「緑黄色野菜の和風リゾット 鶏 or 牛」（70g 600円、140g 1000円）だった。
ちなみに宿泊料金は＜スタンダード一泊二食付き(2名)＞（ペット宿泊代別途、6歳以上入湯税150円別途）で地下洋室・二階昇降機側 12500円～、和室・洋室 13500円～、和洋室 15000円～（※部屋タイプ・季節により前後）となっている。
宿泊客にはスタンプカードが渡され、1組1泊につき1スタンプでおやつと交換できる。また、スタンプ特典として愛犬用ごはんプレゼント、愛犬犬無料などが用意されている。筆者はすぐその場でおやつに交換し、牛肉ジャーキー（タン）が2頭分もらえた。
ペット宿泊可をうたうホテルのなかには、ペットと同室できる部屋を限定し、グレードを下げているとこともある。ホテル全体が和室で風情のある客室をうたっていてもペット同伴の部屋を格下げされていたのではがっかりだ。こうしたついでにペット同室部屋を作ったホテルに比べると、今回のようなホテルは気持ちも落ち着くし、もてなしを感じる。
なお、同じ運営の「ペット＆スパホテル伊豆ワン」も車で5分のところに立地。こちらも、その名の通りペットと同室で宿泊できるホテルだ。客室11部屋（10部屋が和室、1部屋が和洋室）で、価格は和室（3名定員部屋）11500円～、和室（4名定員部屋)12500円～、和洋室（5名定員部屋）15500円～（※部屋タイプ・季節により前後する）。
こちらもドッグラン（室内広場）がホテル1Fにあるほか、外にも大型犬用、小型犬用のドッグランを完備している。中庭に出ることができる1Fの部屋が人気とのことだ。
「ペット＆スパホテル伊豆ワン」のレストランの料理はフレンチ。ペット用にはビーフステーキプレート 800円（70g）、B チキンステーキプレート 1000円（140g）があり、中、大型犬用も用意。ワンちゃんプレミアム 4000円も事前予約制で用意しているという。
両ホテルともペットの同伴料金がかかる。小型犬～10キロ未満：1500円、中型犬10キロ以上～20キロ未満：2000円、大型犬20キロ以上：2500円（※2頭目以降1000円引き）となっている。
協力：リソルホールディングス
